2012年4月3日火曜日

ドビュッシー:その古典性と現代性


東京文化会館で開催された、”東京春祭マラソンコンサート ドビュッシーとその時代”というコンサート。

第Ⅴ部で演奏された曲目は、すべてピアノ曲。ピアノは、永野英樹。
ドビュッシー:<前奏曲集 第1集>より「デルフォイの舞姫」
メシアン:<鳥のカタログ>より「キガシラコウライウグイス」
ドビュッシー:<映像 第1集>より「水に映る影」
ラヴェル:水の戯れ
ドビュッシー:<映像 第2集>より「葉末を渡る鐘の音」
ミュライユ:別れと鐘と微笑み
ドビュッシー:<12の練習曲集>より「5本の指のための」
マントヴァーニ:<4つの練習曲集>より「レガートのために」
ドビュッシー:仮面
マントヴァーニ:<4つのリズムの練習曲>より「火の鳥Ⅱ」

テーマは、ドビュッシーと現代の音楽家のピアノ曲を比べること。

面白かったのは、ドビュッシーの曲が、ある曲は、確かに今から聞くとクラシカルに聞こえるが、ある曲は、現代の曲よりも、むしろ先進的に聞こえてきたことだった。

永野は、フランスで活動するピアニストだが、その超絶的なテクニックに会場は大満足。永野は3度もアンコールに応えてくれた。

ドビュッシー:弦楽四重奏曲

東京文化会館で開催された、”東京春祭マラソンコンサート ドビュッシーとその時代”というコンサート。

第Ⅳ部で演奏された曲目は、ピアノ曲と弦楽四重奏曲。
ドビュッシー:<夜想曲>(サマズイユ編)
ドビュッシー:弦楽四重奏曲 ト短調 op.10

ピアノ:藤井一興、本田聖嗣
ヴァイオリン:渡辺玲子、小林美恵
ヴィオラ:川本嘉子
チェロ:向山佳絵子

ドビュッシーの弦楽四重奏、というとあまりピントこなかった。初演された時も、その伝統を無視した自由な構成に対して、賛否両論だったという。

しかし、音楽の美しさについては、誰も異論がないだろう。特に、第3楽章のメロディーは、この世でもっとも美しいメロディーの1つだ。

ドビュッシー:詩から得たインスピレーション

東京文化会館で開催された、”東京春祭マラソンコンサート ドビュッシーとその時代”というコンサート。

第Ⅲ部で演奏された曲目は、歌曲と合間のピアノ曲。
ドビュッシー:<ビリティスの3つの歌>
ドビュッシー:<艶やかな宴 第1集>
ドビュッシー:<前奏曲集 第1集>より「亜麻色の髪の乙女」
ドビュッシー:組曲<子供の領分>より「グラドゥス・アド・パルナッスム博士」
ショーソン:<愛と海の詩>op.19より「リラの花咲く頃」、<7つの歌曲>op.2より「」ハチドリ、<ヴェルレーヌの2つの歌>op.34
ドビュッシー:組曲<子供の領分>より「小さな牛飼い」「ゴリウォークのケークウォーク」
ドビュッシー:<抒情的散文>より「夢に」「花に」
ドビュッシー:<フランスの3つの歌>

ドビュッシーは、ヴェルレーヌを始めとした同時代の詩人たちから、曲を作るにあたり大きなインスピレーションを得ていた。それは歌曲に限ったことではない。<牧神の午後への前奏曲>は、マラルメの詩に基づいている。

このコンサートでは、メゾ・ソプラノの林美智子が、ドビュッシーの歌曲の魅力を存分に味あわせてくれた。

ショーソンは、ドビュッシーの先輩にあたる作曲家で、成功前のドビュッシーを経済的にもサポートした。前衛的なドビュッシーの作品に比べると、ショーソンの歌曲は実にオーソドックスな美しい歌曲だった。

ドビュッシー:ピアノ曲の魅力

東京文化会館で開催された、”東京春祭マラソンコンサート ドビュッシーとその時代”というコンサート。

第Ⅱ部で演奏された曲目は、すべてピアノのための作品。
サティ:<薔薇十字教団のファンファーレ>より
ドビュッシー:<忘られた映像>
ドビュッシー:<前奏曲集 第2集>より「花火」
ドビュッシー:<映像 第2集>より「金色の魚」
ドビュッシー:<海>(4手ピアノ版)

演奏者は、ピアノ:藤井一興、本田聖嗣

内容はコンサートというより、藤井によるドビュッシーのピアノ曲についての講演といった感じ。演奏した後に、客席からの拍手を遮るように、演奏した曲の解説を行っていた。

一曲目のサティは、拍子がないという珍しい曲。ドビュッシーにも大きな影響を与えたという。

ドビュッシーには、管弦楽や歌曲もあるが、やはりピアノにおいて、最もその才を発揮したのだ、ということがよくわかったコンサートだった。

ドビュッシー:フルートとハープの魅力

東京文化会館で開催された、”東京春祭マラソンコンサート ドビュッシーとその時代”というコンサートに行った。

1時間の5つのコンサートを、1日かけて楽しむというまさにマラソン企画。

第Ⅰ部で演奏された曲目は、以下の通り。
ドビュッシー:<牧神の午後への前奏曲>、<シランクス>(パンの笛)、<6つの古代の墓碑銘>
ドビュッシー:<ベルガマスク組曲>より「月の光」変ニ長調
ドビュッシー:<夢想>ヘ長調
ドビュッシー:<2つのアラベスク>より 第2番 変ト長調(ルニエ編)
ドビュッシー:フルート、ヴィオラとハープのためのソナタ

一曲目、フルート演奏の工藤重典が、会場奥の入り口付近から演奏しながら登場するというオツなオープニングで始まった。

ドビュッシーは、あまりにも有名な<牧神の午後への前奏曲>において、フルートとハープを実に効果的に使い、一度聞いたら忘れられないような音楽を生み出した。

特に、このプログラムでは、ハープという楽器の音の素晴らしさを実感できた。