ラトビアの作曲家、ペーテリス・ヴァスクスが2026年に作曲した、弦楽合奏のための音楽。
ヴァスクスは、バプテスト教会の神父の家に生まれた。そのせいか、宗教心を感じさせる音楽になっている。
抒情感に溢れる音楽で始まり。そのままの基調を保ち、途中の変化は訪れるものの、終始穏やかな内容で終始する。
感謝の気持ちは、最後まで維持されて、そのままフィナーレを迎える。
2026年4月、NHKホールでの公演から。指揮は同じラトビア出身のアンドリス・ポーガ、演奏はNHK交響楽団。
ラトビアの作曲家、ペーテリス・ヴァスクスが2026年に作曲した、弦楽合奏のための音楽。
ヴァスクスは、バプテスト教会の神父の家に生まれた。そのせいか、宗教心を感じさせる音楽になっている。
抒情感に溢れる音楽で始まり。そのままの基調を保ち、途中の変化は訪れるものの、終始穏やかな内容で終始する。
感謝の気持ちは、最後まで維持されて、そのままフィナーレを迎える。
2026年4月、NHKホールでの公演から。指揮は同じラトビア出身のアンドリス・ポーガ、演奏はNHK交響楽団。
ヨハネス・ブラームスが、1854年から1861年にかけて作曲したピアノ4重奏曲。同時に、第2番も発表された。
アーノルト・シェーンベルクは、過去の巨匠たちの音楽を研究し、たびたび編曲を行なっていたが、アメリカにいた1936年に依頼を受けて、この曲を管弦楽用に編曲した。
シェーンベルクは、この曲のピアノの演奏が弦楽の良さを活かしきれていないとして、その問題をこの管弦楽版で解消しようとした。
第1楽章、Allegro。ブラームスにしては落ち着いた音楽。
第2楽章、Intermezzo。終始、明るい貴重の音楽。
第3楽章、Andante con moto。ブラームスらしい、重厚な音楽。後半は、牧歌的な音楽。
第4楽章、Rondo alla Zingarese。ジプシー風のロンド。
2026年5月、NHKホールでの演奏。指揮はミヒャエル・ザンデルリンク、演奏はNHK交響楽団。
神奈川県の横浜みなとみらいホールで行われた、ユジャ・ワンのピアノ・リサイタル2026。
10年ぶりとなる日本でのリサイタル・ツアーとのこと。
ユジャ・ワンは、テレビで放映されていたコンサートを何度か目にしたことはあったが、生で聴くのは初めてだった。
福岡、大阪に次ぐ、3回目の公演。それまでの2回の公演では、顧客との撮影をめぐってのトラブルがあったらしく、この横浜公演以降は、カーテンコールも含めて撮影は全て禁止となった。
開演前に、ユジャのメッセージが会場に流れた。”深呼吸をして、静かに音楽を楽しみましょう”。
しかし、ユジャの音楽を、心静かに楽しむことはできないだろう。
リサイタルは、ユジャの言葉の通り、静かなスカルラッティのソナタ ヘ短調L.118で始まった。
続いて、ミニマル音楽のフィリップ・グラスのエチュード第6番と、静かな雰囲気は続く。
3曲目のショパンのノクターン ハ短調あたりから、次第にロマンチックな展開に。
ラベルの鏡から、鐘の谷。
ラフマニノフ編曲によるメンデルスゾーンの夏の夜の夢からスケルツォ。
そして、ラフマニノフの前奏曲集から第4番と第5番。
このあたりで、すでに観客はユジャの圧倒的なテクニックによる表現力に圧倒されている。
次は、ラヴェルのラ・ヴァルスかと思いきや、聞き慣れない音楽が流れてきた。
1975年に初演されたイギリスのトーマス・アデスのオペラ『パウダー・ハー・フェイス』による演奏会用パラフレーズ。
そのエキセントリックな音楽は、ユジャの演奏スタイルにピッタリだ。
そして、今回のリサイタルのハイライトとも言えるラストの曲は、ラヴェルのラ・ヴァルス。
コンサート開始以降、ユジャの演奏に拍手という”応答”を返せなかった観客は、最後にユジャとの優雅なワルツを踊り終えて、割れんばかりの歓声と拍手を送った。
そこからは、アンコールだが、ユジャのコンサートでは、アンコールが本演奏と同じくらい、あるいはそれ以上ある。
最初のアンコール曲は、エルネスト・レクオーナ・カサドのスペイン組曲「アンダルシア」 から 第6曲「マラゲーニャ」、という渋い選択。
続いて、ジャズ・ピアニストのデイブ・ブルーベックのトルコ風ブルー・ロンド。
ユジャは、目の前のタブレットを操作しながら、アンコール曲を選んでいく。
アンコールでは、ほぼ曲ごとに拍手が許されているので、観客はリラックスな雰囲気で、次の曲を選んでいるユジャに注目する。次はどんな曲だろう?
ユジャ自身が編曲を加えたモーツァルトのトルコ行進曲の演奏が始まると、客席から少し笑いが漏れた。
その次は、アルトゥロ・マルケスのダイソン第2番というメキシコ現代音楽。
そして、再びスカルラッティのソナタ ト長調L.209と、多彩な演奏が続く。
続くチャイコフスキーの交響曲第6番「悲愴」から第3楽章スケルツォが演奏されると、オーケーストラなしでもチャイコフスキーの世界観を表現するユジャのテクニックに、観客は圧倒される。
控室に戻ったユジャがなかなか戻らないので、どうしたのかと思っていると、ユジャが自らマイクを持って恥ずかしげに、フィンランドの若手指揮者タルモ・ペルトコスキを”彼は素晴らしいピアニストでもあるのよ”紹介し、客席から本人もステージ上がり、二人の連弾が始まった。
連弾は3曲。ドヴォルザークのスラヴ舞曲 ホ短調、ブラームスのハンガリー舞曲第5番、そしてピアソラのリベルタンゴ。
ペルトコスキは、リベルタンゴの最後をお尻で弾いたり、ユジャの独特なお辞儀を真似したりと、そのお茶目な人柄と素晴らしいピアノ演奏で、会場を盛り上げた。
すでにアンコールで連弾も含めて、8曲を弾いているが、まだまだアンコールは続いた。
流石にユジャも疲れてきたようで、指先を振ってから演奏に臨んだ。
シューベルト=リストの糸を紡ぐグレートヒェン。
続いて、グルックの「オルフェオとエウリディーチェ」からメロディ(精霊の踊り)。
観客は、これでラストかと思い、ユジャも一瞬、躊躇したように見えたが、これを弾かないと終われない、という感じで、プロコフィエフのピアノ・ソナタ第7番「戦争ソナタ」から第3楽章。
アンコール曲の最後とは思えない熱のこもった演奏に、会場も大興奮。
夜7時に始まった公演は、すでに9時過ぎになっていた。
本編9曲、アンコール12曲。スカルラッティなどのバロック音楽から、モーツァルトやブラームスなどのドイツ音楽、チャイコフスキーやラフマニノフのロシア音楽、ラヴェルのフランス音楽、そしてブルーベックやアデスの現代音楽からジャズまで。
圧倒的なテクニックで、古典から現代までを弾きこなすユジャ・ワンの演奏は、数日経った現在でもまだその余韻が残っているほど。
他のピアニストのように、ベートーヴェンや、ロシア音楽などのテーマを決めずに、また事前に演奏曲を発表せずに、その日の気分で演奏曲を決めていくユジャのスタイルは、クラシック音楽というより、ポピュラー音楽などのコンサートに近い。
今後、こうしたコンサートの形式は、他の音楽家にも影響を与えていくのだろう。
ドイツのカール・アマデウス・アルトマンが、1940年に作曲した、ヴァイオリンと管弦楽のための協奏曲。
社会主義者であったハルトマンは、ナチスによるチェコ侵攻を知り、その批判としてこの曲を書き上げたという。
ハルトマンは、ナチス政権において、活動を禁止されたが、亡命することなく、ミュンヘンの地に止まった。
第1楽章、15世紀にチェコ人が神聖ローマ帝国に抵抗した際の音楽が引用されている。
第2楽章、悲しげだが、哀愁も感じられる音楽。
第3楽章、エキセントリックな音楽。
第4楽章、ロシアの革命歌に基づいている。最後は、抵抗の雄叫びのように終わる。
2026年5月、NHKホールで行われた公演から。指揮は山田和樹、ヴァイオリンはキム・スーヤン、演奏はNHK交響楽団。
フランツ・シューベルトが、1817年、20才の時に作曲したピアノソナタ。
第1楽章、アレグロ・マ・ノン・トロッポ。力強い主題が印象的。
第2楽章、アンダンテ。初めは静かだが、やがて情熱的に。
第3楽章、スケルツォ:アレグレット - トリオ。リズミカルで軽やかな音楽。
第4楽章、アレグロ・ジュスト。明るく、多彩な音楽。
2025年12月、NHKスタジオでの演奏。ピアノは鈴木愛美。
ポーランドの作曲家、カロル・シマノフスキが、1915年に作曲したピアノ曲。
メトープとは、浮彫石板のことで、シマノフスキが地中海のシチリアや北アフリカを旅した際に目にしたギリシャ時代の遺跡の浮彫石板を目にしたことから、そう名付けられた。
ギリシャ神話のオデッセウスが、トロイ戦争からの帰還中に、出会った女神たちの名前がパート名になっている。
セイレーンの島。カリプソ。ナウシカ。という3つのパートで構成される。
いずれも、神秘的な音楽で、ドビュッシーやラベルのような趣き。
2025年12月、NHKスタジオでの演奏。ピアノは鈴木愛美。
ゴジラのテーマ曲で知られる日本の作曲家、伊福部昭が若い頃に作曲した2楽章からなる交響詩。
1935年にパリで行われた、日本の作曲家のコンクールで第1位に輝いた作品。
その後の1943年に、時間の制約のために削ったじょんがら舞曲を加えて改編した。
第1楽章、軽快な音楽で始まる。ハチャトリアンの剣の舞のような音楽も聴こえる。また、ゴジラのテーマのような音楽も。
第2楽章、静かな音楽。日本の民謡も取り入れられている。
伊福部は、幼い頃にアイヌの即興的な音楽に興味を持っていたという。そうしたことが、クラシック音楽から映画音楽などの多彩な音楽の背景にあるのかもしれない。
2026年4月、NHKホールでの公演から。指揮は下野竜也、演奏はNHK交響楽団。
セルゲイ・ラフマニノフが、1895年に作曲した最初の交響曲。
ロシア正教会の聖歌や、ロマの音楽の影響があると言われている。
第1楽章、Grave - Allegro ma non troppo。冒頭の劇的なGrave 。それに続くAllegroは、ロシアらしい音楽。
第2楽章 Allegro animato。
第3楽章 Larghetto。
第4楽章 Allegro con fuoco - Largo。壮麗な音楽で始まる。その後、ラフマニノフらしい音楽が展開される。
2025年のルツェルン音楽祭での公演から。指揮はリッカルド・シャイー、演奏はルツェルン祝祭管弦楽団。
セルゲイ・ラフマニノフが、まだ20才の1893年に作曲した、管弦楽のための幻想曲。
ロシア語では正確には、岩ではなく、断崖という言葉が正しい。
チェーホフの『旅中』という短編小説にインスピレーションを得て作曲したと言われている。
小説は、初老の男と少女との交流を描いており、最後の別れの場面で、雪が降り積もる中で少女の乗ったソリを見送る男の様子を、チェーホフは”断崖”のようだと表現した。
ラフマニノフはチェーホフとも交流があり、この楽譜をチェーホフに送っている。
チャイコフスキーはこの曲を気に入り、自ら指揮をすることを申し出たというが、直後のチャイコフスキーの死によって、それは実現しなかった。
前半はロマティックな静かな音楽で、後半は荒々しいダイナミックな音楽。
2025年のルツェルン音楽祭での公演から。指揮はリッカルド・シャイー、演奏はルツェルン祝祭管弦楽団。
リヒャルト・シュトラウスが、1887年から1888年にかけて作曲した唯一のヴァイオリン・ソナタ。
シュトラウスの古典主義音楽から、ロマン主義音楽への転換機に作られた作品。
第1楽章 Allegro ma non troppo。ドラマチックな音楽。
第2楽章 Improvisation。即興曲。瞑想的な音楽。
第3楽章 Andante ― Allegro。伸びやかで、晴れやかなフィナーレ。
2024年12月のかつしかシンフォニーヒルズ モーツァルトホールでの公演から。ヴァイオリンはロマン・シモヴィット、ピアノはアンドレイ・ググニン。
ヨハネス・ブラームスが、20代の頃の1857年から1860年にかけて作曲した管弦楽のための音楽。
デトモルトの領主、レオポルド3世のために書かれた、ハイドン風のセレナーデ。6つの楽章から構成されている。
あれほど最初の交響曲に時間をかけたブラームスだが、第1楽章にはすでに後の交響曲の予感が如実に感じ取れる。
第1楽章、アレグロ・モルト。
第2楽章、スケルツォ アレグロ・ノン・トロッポ
第3楽章、アダージョ・ノン・トロッポ。
第4楽章、メヌエット。
第5楽章、スケルツォ アレグロ。
第6楽章、ロンド アレグロ。
2026年2月、サントリーホールでの公演から。指揮はヤクブ・フルシャ、演奏はNHK交響楽団。
ドミトーリイ・ショスターコヴィチが、1930年から1932年にかけて作曲した4幕もののオペラ。
原作は、ニコライ・レスコフの同名の小説。ジャーナリストでもあったレスコフは、社会的な問題をテーマにした小説を多く書いた。
愛のない結婚生活の中で、舅からのハラスメントに苦しめられていたカテリーナは、その舅を殺し、続いて愛人と協力して夫も殺してしまう・・・というストーリー。
1934年にレニングラードで初戦され、その後、アメリカやヨーロッパ各地で公演が行われたが、その過激な音楽と物語で、各地で賛否両論となった。
1936年のレニングラード公演に、スターリンが訪れて観劇し、スターリンは3幕目の途中で退場。その2日後の『プラウダ』で、”音楽というより荒唐無稽”として批判され、その後は上映禁止に。
その後、1956年になってショスタコーヴィチは、内容をより穏便な形で『カテリーナ・イズマイロヴァ』として改訂している。
2025年12月、ショスタコーヴィチの没後50年を記念して行われた、ミラノ・スカラ座の開幕公演から。指揮はリッカルド・シャイー、演出はヴァシリー・バルハトフ、カテリーナ役にはソプラノのサラ・ヤクビアク。
ドミートリイ・ショスタコーヴィチが、1940年に作曲した、ピアノと弦楽四重奏のための音楽。
第1楽章 Prelude: Lento。ドラマチックな始まり。
第2楽章 Fugue: Adagio。ノスタルジックな、内省的な音楽。
第3楽章 Scherzo: Allegretto。ショスタコーヴィッチらしい、エキセントリックな音楽。
第4楽章 Intermezzo: Lento。ヴァイオリンの物悲しい音楽が印象的。
第5楽章 Finale: Allegretto。
同時期に作曲していた交響曲や、ピアノ曲と同じような音楽が所々に見え隠れしている。
2025年のヴァルピエ音楽祭の演奏から。ピアノのエフゲーニ・キーシンと、エべーヌ弦楽四重奏団の演奏。
リムスキー・コルサコフが、1900年に完成させた同名のオペラから、3つの曲を選んで組曲に仕立てた作品。
もとになっているオペラは、生誕100年を記念して、プーシキンの詩を基に制作されたもの。
第1曲、王の戦場への旅立ちと別れ。とあるが、音楽はいたって軽快な行進曲風の音楽。
第2曲、海原を漂う王妃と王子。激しく揺れる波の様子を彷彿させる音楽。
第3曲、3つの奇蹟。ハッピーエンドを盛り上げる勇壮な音楽。
メロディ・メーカーとしてのコルサコフの魅力が遺憾なく発揮されている。
2026年1月にNHKホールで行われた公演から。指揮はトゥガン・ソヒエフ、演奏はNHK交響楽団。
ジャコモ・プッチーニが1883年に作曲した最初のオペラ。
オペラのコンクールに応募して一度は落選したが、その後、作曲家のアッリーゴ・ボイートから賞賛され、その助けもあって初演を迎えることができたオペラ。
2幕もので、スラヴ地方の伝承で、黒い森に住むという妖精ヴィッリの話がベースになっている。
幸せな結婚を迎えたアンナとロベルトが、故あって離れ離れになってしまったことから訪れる悲劇。
2026年1月、藤原歌劇場の公演から。
アメリカの作曲家、ジェイク・ヘギーが作曲し、2000年に初演されたオペラ。
カトリックの修道女、シスター・ヘレン・プレジャンの実話を基にした同名の小説をもとに、アメリカの劇作家テレンス・マクナリーが台本を書いた。
この小説は映画にもなっており、ティム・ロビンスが監督し、スーザン・サランドンとショーン・ペンが主演した。
強姦及び殺人で死刑を求刑されたジョセフと、シスター・ヘレン・プレジャンが互いに激しく対立しながら、次第にお互いを理解していく、というストーリー。
どんなに酷い罪を犯した人物でも、一人の人間であることに変わりない、という信念を持ち続けるシスター。
そした死刑制度に対しても、大きな疑問を突きつけている、
2023年12月、ニューヨークのメトロポリタンオペラでの公演から。シスター役にジョイス・ディドナート、ジョセフ役にライアン・マキニー。指揮はヤニック・セガン。
母親役のスーザン・グラハムは、初演ではシスターを演じていた。
エストニアの作曲家、アルヴォ・ペルトが1990年に作曲した宗教音楽。
同年にベルリンの聖ヘドヴィクス・カテドラルで初演された。
宗教音楽の、聖霊降誕(ペンテコステ)を祝う際に歌われる、アレルヤと続唄で構成される。
盛大な音楽が定番のアレルヤだが、ペルトの音楽は常に静かさを保っている。
2025年9月、ドイツ、ゲルリッツの聖ペーター・パウル教会での演奏から。指揮はトヌ・カユリテ、演奏はコンチェルト・コペンハーゲン、合唱はエストニア・フィルハーモニー室内合唱団。
エストニアの作曲家、アルヴォ・ペルトが1985年に作曲した宗教音楽。
同年にアルバン・ベルク財団からの委嘱に作曲されたが、ペルトの曲の中でも最も大きなものの一つ。
我が子イエスを亡くした聖母の悲しみを痛む、ラテン語の歌詞がもとになっている。
ペルトのミニマルで静謐な音楽によって、聖母の悲しみが聴く人の心に静かに伝わってくる。
2025年9月、ドイツ、ゲルリッツの聖ペーター・パウル教会での演奏から。指揮はトヌ・カユリテ、演奏はコンチェルト・コペンハーゲン、合唱はエストニア・フィルハーモニー室内合唱団。
ロベルト・シューマンが1843年に作曲した変奏曲。ピアノの連弾用と、管弦楽用の2つが存在する。
シューマンらしい、ロマンチックな主題に続いて、10の変奏曲と終曲で構成される。
同じ旋律を、次のピアニストが続いて演奏する、というユニークな構成。
2025年12月の所沢市民文化センターでの公演から。ピアノはキリル・ゲルシュタインと藤田真央。
シューベルトが1824年に作曲した、ピアノの連弾のための音楽。
シューベルトは、他の作曲家による音楽の変奏曲を数多く作ったが、自分の主題を用いた変奏曲は珍しい。
印象的な哀愁のある主題に続いて、様々なシューベルトの音楽が展開される。
第3変奏は、ベートーヴェンのソナタの様で、人生の深淵を覗くような音楽。
2025年12月の所沢市民文化センターでの公演から。ピアノはキリル・ゲルシュタインと藤田真央。
シューベルトが1827年、30歳の時に作曲した、ピアノの連弾のための変奏曲。
フランスの作曲家、ルイ・エロールのオペラ『マリー』からの主題を基にした、8つの変奏曲。
様々な基調の音楽が、入れ替わり立ち替わり現れる。
フランスの軽やかな音楽が、シューベルトによってどこか哀愁ある音楽に変奏されている。
2021年10月のめぐろパーシモンホールでの公演から。演奏は坂本姉妹。
マックス・レーガーが、1899年に作曲した、ピアノの連弾のための音楽。
第1曲、アレグレット コン モート
第2曲、プレスティッシモ
第3曲、ヴィヴァーチェ アッサイ
第4曲、アンダンティーノ(コン モート)
第5曲、コン モート(ヴィヴァーチェ)
それぞれの曲は、1分、2分と短いが、どれも印象的な音楽。
2021年10月のめぐろパーシモンホールでの公演から。演奏は坂本姉妹。
サン・サーンスが、1866年に作曲した、2番目のピアノ協奏曲。
堕1楽章、Andante sostenuto。印象的なピアノのカデンツァで始まる。
第2楽章、Allegro scherzando。
第3楽章、Presto。主題がやや大袈裟な感じ。
2025年10月、東京のNHKホールでの公演から。ピアノはソフィア・リュウ。指揮はエヴァ・オリカイネン、演奏はNHK交響楽団。
フランスの作曲家、アンリ・トマジが1949年に作曲した、トランペットとオーケストラのための音楽。
3つの楽章から構成される。
20世紀を代表するトランペット曲の名品。
第1楽章、Vif。後半は、ずっとトランペットのソロ。
第2楽章、Nocturne: Andantino。トランペットのソロで始まる。
第3楽章、Finale: Allegro。爽やかな印象のフィナーレ。
トマジは、両親がコルシカ島の出身で、マルセイユ生まれ。地中海が常に創作の原点にあった。
2025年10月、東京のNHKホールでの公演から。トランペットは児玉隼人、指揮はエヴァ・オリカイネン、演奏はNHK交響楽団。
フランシス・プーランクが、1941年に完成させた同名のバレエ音楽から、6曲を選んで作った組曲。
ラ・フォンテーヌの『寓話』から題材が取られている。
オリジナルのバレエ作品は、1940年にパリ・オペラ座から依頼され、ナチスの占領下にあった1942年にオペラ座で初演された。
第1曲「夜明け」 (Petit jour)
第2曲「恋するライオン」 (Le lion amoureux)
第3曲「中年男と2人の愛人」 (L'homme entre deux âges et ses deux maîtresses)
第4曲「死ときこり」 (La mort et le bûcheron)
第5曲「2羽の雄鶏」 (Le combat des deux coqs)
第6曲「昼の食事」 (Le repas de midi)
当時の時代の雰囲気を感じさせない、優雅で壮麗な音楽だが、プーランクはドイツを批判する部分を曲に忍び込ませていた。
2025年12月、ミラノ・スカラ座のクリスマス・コンサートから。指揮はロレンツォ・ヴィオッティ、演奏はミラノ・スカラ座管弦楽団。
ヨハン・セバスティアン・バッハ、いわゆる大バッハの息子である、ヨハン・クリスチャン・バッハが作曲し、1770年に出版されたト短調の交響曲。
モーツァルトの2つのト短調の交響曲、第25番と第40番に大きな影響を与えたと言われる交響曲。
第1楽章、Allegro。緊張感のある音楽。
第2楽章、Andante più tosto adagio。ミステリアスな雰囲気に満ちた音楽で始まり、次第に穏やかな癒しの音楽になっていく。
第3楽章、Allegro molto。ドラマチックな雰囲気で始まる。最後はやや唐突な終わり方。
2025年4月、大阪の住友生命いずみホールでの公演から。演奏は、フライブルク・バロック・オーケストラ。
フランツ・ヨーゼフ・ハイドンが、1780年にエステルハージ家のために作曲した交響曲。
第1楽章、ヴィヴァーチェ・アッサイ。伸びやかな美しい音楽。
第2楽章 アダージョ・カンタービレ。静かで優雅な音楽。
第3楽章 メヌエット:アレグレット - トリオ。
第4楽章 フィナーレ:アレグロ・アッサイ。リズミカルな明るい音楽のまま、フィナーレを迎える。
2025年4月、大阪の住友生命いずみホールでの公演から。演奏は、フライブルク・バロック・オーケストラ。
オーストリア生まれのユダヤ人作曲家、アレキサンダー・ツェムリンスキーが1902年から1903年にかけて作曲した、3楽章からなる交響詩。
1905年にウィーン楽友協会で初演されたが、奇しくもシェーンベルクの交響詩『ペレアスとメリザント』も一緒に初演された。
第1楽章。おとぎ話らしい、幻想的な音楽で始まるが、次第に劇的な音楽に。まるで、スターウォーズのような音楽。
第2楽章。
第3楽章。人魚姫の自殺と、その救済が、ダイナミックな音楽と、静かなフィナーレで表現される。
2025年11月、NHKホールでの公演から。指揮はファビオ・ルイージ、演奏はNHK交響楽団。
藤倉大が、2025年に作曲した、管弦楽のための音楽。
ブーレーズのために作られた曲。”ピエール・ブーレーズの思い出に”という副題が付けられている。
藤倉は、雲からインスピレーションを得て作曲したと語っているが、さざなみが岸に寄せて返す音を、繰り返し聴いているような印象の音楽。
ブーレーズへ捧げる曲にしては、やや大人しすぎる音楽。
2025年12月、NHKホールで行われた公演から。指揮はファビオ・ルイージ、演奏はNHK交響楽団。この曲の世界初演となった。
セザール・フランクが、1885年に作曲したピアノと管弦楽のための変奏曲。
主題は、静かでロマンチックな雰囲気の音楽。その後の変奏も、終始、静かな展開。
第5変奏では、ダイナミックな音楽となり、フィナーレを迎える。
2025年12月、NHKホールで行われた公演から。ピアノはトム・ポロー、指揮はファビオ・ルイージ、演奏はNHK交響楽団。