2026年4月26日日曜日

リヒャルト・シュトラウス:ヴァイオリン・ソナタ

リヒャルト・シュトラウスが、1887年から1888年にかけて作曲した唯一のヴァイオリン・ソナタ。

シュトラウスの古典主義音楽から、ロマン主義音楽への転換機に作られた作品。

第1楽章 Allegro ma non troppo。ドラマチックな音楽。

第2楽章 Improvisation。即興曲。瞑想的な音楽。

第3楽章 Andante ― Allegro。伸びやかで、晴れやかなフィナーレ。

2024年12月のかつしかシンフォニーヒルズ モーツァルトホールでの公演から。ヴァイオリンはロマン・シモヴィット、ピアノはアンドレイ・ググニン。


ストラヴィンスキー:イタリア組曲

イーゴリ・ストラヴィンスキーが、1919年に作曲した、ヴァイオリンとピアノのための音楽。

ペルゴレージの音楽による一幕の歌とパントマイムを伴うバレエ、という副題が付いている。

バレエ・リュスのディアギレフによって依頼されて作曲したバレエのための音楽から、いくつかを抜粋して組曲に仕立てた作品。

ディアギレフは依頼にあたって、ペルゴレージなどの楽譜をストラヴィンスキーに提供したという。

いわゆる、新古典主義の時代の音楽で、春の祭典や火の鳥などの”アヴァンギャルドな”音楽とは、全く違って、古典的な音楽。

7つのパートから構成されている。

1. 序奏
2. セレナード
3. タランテラ
4. ガヴォッタ
5. スケルティーノ
6. メヌエット・エ・フィナーレ

2024年12月のかつしかシンフォニーヒルズ モーツァルトホールでの公演から。ヴァイオリンはロマン・シモヴィット、ピアノはアンドレイ・ググニン。

ブラームス:セレナード 第1番

ヨハネス・ブラームスが、20代の頃の1857年から1860年にかけて作曲した管弦楽のための音楽。

デトモルトの領主、レオポルド3世のために書かれた、ハイドン風のセレナーデ。6つの楽章から構成されている。

あれほど最初の交響曲に時間をかけたブラームスだが、第1楽章にはすでに後の交響曲の予感が如実に感じ取れる。

第1楽章、アレグロ・モルト。

第2楽章、スケルツォ アレグロ・ノン・トロッポ

第3楽章、アダージョ・ノン・トロッポ。

第4楽章、メヌエット。

第5楽章、スケルツォ アレグロ。

第6楽章、ロンド アレグロ。

2026年2月、サントリーホールでの公演から。指揮はヤクブ・フルシャ、演奏はNHK交響楽団。


2026年4月19日日曜日

ショスターコヴィチ:オペラ『ムツェンスクのマクベス夫人』

ドミトーリイ・ショスターコヴィチが、1930年から1932年にかけて作曲した4幕もののオペラ。

原作は、ニコライ・レスコフの同名の小説。ジャーナリストでもあったレスコフは、社会的な問題をテーマにした小説を多く書いた。

愛のない結婚生活の中で、舅からのハラスメントに苦しめられていたカテリーナは、その舅を殺し、続いて愛人と協力して夫も殺してしまう・・・というストーリー。

1934年にレニングラードで初戦され、その後、アメリカやヨーロッパ各地で公演が行われたが、その過激な音楽と物語で、各地で賛否両論となった。

1936年のレニングラード公演に、スターリンが訪れて観劇し、スターリンは3幕目の途中で退場。その2日後の『プラウダ』で、”音楽というより荒唐無稽”として批判され、その後は上映禁止に。

その後、1956年になってショスタコーヴィチは、内容をより穏便な形で『カテリーナ・イズマイロヴァ』として改訂している。

2025年12月、ショスタコーヴィチの没後50年を記念して行われた、ミラノ・スカラ座の開幕公演から。指揮はリッカルド・シャイー、演出はヴァシリー・バルハトフ、カテリーナ役にはソプラノのサラ・ヤクビアク。


2026年4月5日日曜日

ショスタコーヴィチ:ピアノ五重奏曲

ドミートリイ・ショスタコーヴィチが、1940年に作曲した、ピアノと弦楽四重奏のための音楽。

第1楽章 Prelude: Lento。ドラマチックな始まり。

第2楽章 Fugue: Adagio。ノスタルジックな、内省的な音楽。

第3楽章 Scherzo: Allegretto。ショスタコーヴィッチらしい、エキセントリックな音楽。

第4楽章 Intermezzo: Lento。ヴァイオリンの物悲しい音楽が印象的。

第5楽章 Finale: Allegretto。

同時期に作曲していた交響曲や、ピアノ曲と同じような音楽が所々に見え隠れしている。

2025年のヴァルピエ音楽祭の演奏から。ピアノのエフゲーニ・キーシンと、エべーヌ弦楽四重奏団の演奏。


2026年3月28日土曜日

コルサコフ:組曲『サルタン皇帝の物語』

リムスキー・コルサコフが、1900年に完成させた同名のオペラから、3つの曲を選んで組曲に仕立てた作品。

もとになっているオペラは、生誕100年を記念して、プーシキンの詩を基に制作されたもの。

第1曲、王の戦場への旅立ちと別れ。とあるが、音楽はいたって軽快な行進曲風の音楽。

第2曲、海原を漂う王妃と王子。激しく揺れる波の様子を彷彿させる音楽。

第3曲、3つの奇蹟。ハッピーエンドを盛り上げる勇壮な音楽。

メロディ・メーカーとしてのコルサコフの魅力が遺憾なく発揮されている。

2026年1月にNHKホールで行われた公演から。指揮はトゥガン・ソヒエフ、演奏はNHK交響楽団。


プッチーニ:オペラ『妖精ヴィッリ』

ジャコモ・プッチーニが1883年に作曲した最初のオペラ。

オペラのコンクールに応募して一度は落選したが、その後、作曲家のアッリーゴ・ボイートから賞賛され、その助けもあって初演を迎えることができたオペラ。

2幕もので、スラヴ地方の伝承で、黒い森に住むという妖精ヴィッリの話がベースになっている。

幸せな結婚を迎えたアンナとロベルトが、故あって離れ離れになってしまったことから訪れる悲劇。

2026年1月、藤原歌劇場の公演から。