フランスの作曲家アルテュール・オネゲルが、1945年から1946年にかけて作曲した3番目の交響曲。
オネゲルはスイス人の両親の元にフランスのルアーブルで生まれ、フランスとスイスの二重国籍を持っていた。
ミヨーとパリ音楽大学で同窓であり友人であったためか、プーランクなどと共に、いわゆるフランス6人組のメンバーの一人に数えられている。
しかし自身はプロテスタントで、ワーグナーの音楽に深い影響を受けていた。
この交響曲は、第2次世界大戦の終了後に作曲されて、当時の状況が色濃く反映されている。
第1楽章、怒りの日。悲劇的な音楽で始まる。神の怒りに直面した人間を描いている。
第2楽章、深き淵より。神に見捨てられた人間の瞑想と祈りが描かれる。
第3楽章、我らに平和を。文明がもたらした愚かさの台頭と人間の隷属が表現されている。最後は、静かにフィナーレを迎える。
2021年のザルツブルグ音楽祭での演奏から。指揮はヘルベルト・プロムシュテット、演奏はウィーン・フィルハーモニー管弦楽団。