2012年10月26日金曜日

ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番

ベートーヴェンが1806年に作曲した4番目のピアノ協奏曲。

出だしから、終止穏やかで、激しいイメージのベートーヴェンではなく、ベートーヴェンの優しく、穏やかな一面を堪能することができる。

初演は、1808年にウィーンで行われたが、交響曲第5番、6番とともに演奏されたにもかかわらず、評判は今ひとつだったという。今からは、まるで想像もできない。

ルドルフ・ブッフビンダーのピアノとウィーンフィルによる2011年5月のウィーン楽友協会ホールの演奏で。

2012年10月21日日曜日

ヴェルディ:オペラ『運命の力』

許されぬ恋、殺人、復讐、恋人の死・・・いかにも、イタリア・オペラらしいテーマ。そのすべてがつまったのが、このヴェルディのオペラ、『運命の力』だ。

スペインで物議をかもした戯曲を、ヴェルディがオペラ化したもの。ロシアでの初演では、原作通り、ヒロインのレオノーラが、すでに虫の息の兄に殺され、主演のアルヴァーロも、「自分は地獄からの死者だ。人類は皆滅びるがよい。」と叫んで、飛び降り自殺をする、という過激な内容だった。

さすがに、これでは評判が悪かったようで、現在、一般的に演じられるのは、アルヴァーロは悲嘆するものの、牧師に諭されて、生き残るという改訂版。

アルヴァーロが、インカ人の血を引いている、というのもこの原作の戯曲のミソになっており、演出によって、いろいろな解釈が可能になる。

序曲は、ヴェルディのあまたあるオペラの中でも屈指の名曲。コンサートでも、よく演奏される。

ウィーン国立歌劇場の2008年の講演。レオノーラにニーナ・シュテンメ、アヴァーロには、惜しくも先日亡くなったサルヴァトーレ・リチートラ、レオノーラの兄のドン・カルロにカルロス・アルバレス、というドリームキャスト。指揮はズビン・メータ。

2012年10月20日土曜日

ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番

ベートーヴェンが1800年に作曲した3番目のピアノ協奏曲。ベートーヴェンによるピアノ協奏曲の中では、唯一の短調の曲。

短調ということもあるが、出だしから、第1番、第2番とは全く異なり、いわゆる”ベートーヴェン”らしい曲になっている。

ベートーヴェンが、まさしく、ベートーヴェンになっていく過程の一つを、目撃するような作品。

ピアノ、ルドルフ・ブッフビンダー、ウィーンフィルによる、2011年5月のウィーン楽友協会ホールでの演奏から。

ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第2番

ベートーヴェンの2番目のピアノ協奏曲。第1番より早く、1795年に作曲されたが、楽譜の出版が遅れたため、第2番となっている。

ベートーヴェンというより、モーツァルトのピアノ協奏曲といった雰囲気。モーツァルト定番のメロディが随所に登場する。

初演の時には、まだピアノのパートの楽譜が書き終わっておらず、アドリブで演奏した、というが、モーツァルトのエピソードのようだ。

ピアノ、ルドルフ・ブッフビンダーとウィーンフィルとの2011年ウィーン楽友協会ホールでの演奏から。

2012年10月6日土曜日

ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番

ベートーヴェンが、24才頃に作曲したピアノ協奏曲。年代的には、第2番の方が先に作曲された。初演は、師のサリエリの指揮で、自ら演奏した。

全体的に穏やかな感じの曲。後年のロマン主義的なダイナミックさは、あまり強くない。

すでに、その当時のオーケストレーションの技法を完全に自分のものとしていることが、この曲からわかる。

ウィーンで人気を誇る、ブッフビンダーとウィーンフィルによる、ベートーヴェン・ピアノ協奏曲全曲演奏の一環として、2011年5月に楽友協会ホールで演奏された。

ブッフビンダーは、指揮者を置かず、みずから指揮を執りながらの演奏だった。