許されぬ恋、殺人、復讐、恋人の死・・・いかにも、イタリア・オペラらしいテーマ。そのすべてがつまったのが、このヴェルディのオペラ、『運命の力』だ。
スペインで物議をかもした戯曲を、ヴェルディがオペラ化したもの。ロシアでの初演では、原作通り、ヒロインのレオノーラが、すでに虫の息の兄に殺され、主演のアルヴァーロも、「自分は地獄からの死者だ。人類は皆滅びるがよい。」と叫んで、飛び降り自殺をする、という過激な内容だった。
さすがに、これでは評判が悪かったようで、現在、一般的に演じられるのは、アルヴァーロは悲嘆するものの、牧師に諭されて、生き残るという改訂版。
アルヴァーロが、インカ人の血を引いている、というのもこの原作の戯曲のミソになっており、演出によって、いろいろな解釈が可能になる。
序曲は、ヴェルディのあまたあるオペラの中でも屈指の名曲。コンサートでも、よく演奏される。
ウィーン国立歌劇場の2008年の講演。レオノーラにニーナ・シュテンメ、アヴァーロには、惜しくも先日亡くなったサルヴァトーレ・リチートラ、レオノーラの兄のドン・カルロにカルロス・アルバレス、というドリームキャスト。指揮はズビン・メータ。
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