ドビュッシーが完成させた唯一のオペラ。1893年から1901年にかけて作曲された。
原作は、メーテルリンクの同名の象徴主義を代表する戯曲で、ドビュッシーの他にも、フォーレ、シェーンベルク、シベリウスらが、この作品を音楽にしている。
ドビュッシーは、このオペラを、当時流行していたワーグナーのオペラへの批判として作った。
今日から見ると、アリア中心の伝統的なオペラではなく、出演者が歌うというより、セリフを喋るようになっており、ワーグナーの楽劇、とある意味では、よく似ている。
勿論、音楽自体は、ワーグナーの壮大で権力者が好みそうなものとは、全く異なっているが。
このドビュッシーの試みは、シェーンベルク、ヤナーチェク、バルトーク、メシアンなどに大きな影響を与えた。
物語の最後で、ゴロー(バリトン)は瀕死のメリザンド(メゾ・ソプラノ)に対して、ペレアス(バリトン)との間でいったい何があったのか、真実の告白を迫るが、メリザンドはそのまま息絶えてしまう。
真実は、決して明らかになることはない、というメーテルリンクのメッセージが、妙に心に残る。
エッセン歌劇場の2012年の公演から。光と闇を効果的に使い、余計な物を一切省いた、ストイックな舞台演出が印象的。
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