2015年3月22日日曜日

ハイドン:オラトリオ『四季』

ハイドンが、1801年に完成させたという、39曲からなるオラトリオ。

一曲一曲が、実に情感豊かに作られていて、オペラに勝るとも劣らない、素晴らしい魅力を持っている。

イギリスの詩人、ジェームス・トムソンの詩に基づく、四季の様々な情景が、美しい音楽で奏でられる。

春の訪れ、畑での種まき、暑い夏、夏の嵐、収穫の秋、秋の狩猟、雪と氷の厳しい冬、神への感謝・・・

日本人の感性とは、一味違った、四季の情景が、様々なバリエーションの音楽で表されていて、興味深い。

2013年のザルツブルグ音楽祭から。指揮はニコラウス・アーノンクール、演奏はウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ウィーン国立歌劇場合唱団。

2015年3月7日土曜日

ブリテン:戦争レクイエム

イギリスの作曲家、ベンジャミン・ブリテンが、1961年に完成させたレクイエム。

第2次世界大戦でドイツの空襲によって崩壊した、コヴェントリー大聖堂の復旧に合わせて作曲された。

ブリテンは、戦争が始まると従軍を拒否し、アメリカに逃れていた。

ブリテンは、3人のソリストに、ソ連、ドイツ、イギリスの有名なオペラ歌手を揃えて初演しようとしたが、連戦真っ只中であったため、ソ連はそのオペラ歌手の出国を拒否し、その夢は実現しなかった。

全体的に、キリエ、怒りの日、アニュス・デイ、リベラ・メなどの伝統的なレクイエムの形式を持っているが、途中途中に、イギリスの詩人、ウィルフレッド・オーエンの詩が挟み込まれている。

それらのオーエンの詩は、自身が体験した第1次世界大戦がテーマになっており、このレクイエム全体が、戦争に対するブリテンの考え方を表明したものになっている。

音楽は、前半はモダンな現代音楽のようで、後半のアニュス・デイ以降は、情感にあふれたオーソドックスなものになっている。

2013年のザルツブルグ音楽祭での演奏。指揮はアントニオ・パッパー、演奏と合唱は聖チェチーリア国立音楽院管弦楽団及び同合唱団、ソプラノはアンナ・ネトレプコが務めた。