イギリスの作曲家、ベンジャミン・ブリテンが、1961年に完成させたレクイエム。
第2次世界大戦でドイツの空襲によって崩壊した、コヴェントリー大聖堂の復旧に合わせて作曲された。
ブリテンは、戦争が始まると従軍を拒否し、アメリカに逃れていた。
ブリテンは、3人のソリストに、ソ連、ドイツ、イギリスの有名なオペラ歌手を揃えて初演しようとしたが、連戦真っ只中であったため、ソ連はそのオペラ歌手の出国を拒否し、その夢は実現しなかった。
全体的に、キリエ、怒りの日、アニュス・デイ、リベラ・メなどの伝統的なレクイエムの形式を持っているが、途中途中に、イギリスの詩人、ウィルフレッド・オーエンの詩が挟み込まれている。
それらのオーエンの詩は、自身が体験した第1次世界大戦がテーマになっており、このレクイエム全体が、戦争に対するブリテンの考え方を表明したものになっている。
音楽は、前半はモダンな現代音楽のようで、後半のアニュス・デイ以降は、情感にあふれたオーソドックスなものになっている。
2013年のザルツブルグ音楽祭での演奏。指揮はアントニオ・パッパー、演奏と合唱は聖チェチーリア国立音楽院管弦楽団及び同合唱団、ソプラノはアンナ・ネトレプコが務めた。
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