2016年12月31日土曜日

チャイコフスキー:オペラ『イオランタ』

 チャイコフスキーが1891年に作曲した、最後のオペラ作品。

プロヴァンスの王女イオランタは、生まれつき目が見えず、王のレネは彼女を城に閉じ込めていた。

イオランタは、周囲の人々が慮って何も話していないため、自分が盲目とは知らない。

そこに、偶然通りかかったヴォルテモン公爵が城を訪れて王女に会い、その美しさゆえに恋に落ちる。

イオランタは、医師により目が治り、最後はハッピーエンドとなる。

盲目だが、それが自分でわからない、という設定がユニークで、なんだかとても示唆的なストーリー。

音楽はさすがチャイコフスキー。どれも美しい。特に、医師のハキアが、医師としての持論を歌い上げる部分が、スラヴの民族音楽ような調べで実に美しい。

2016年3月、パリのオペラ座によるガルニエ宮での公演から。

2016年12月23日金曜日

フンパーディンク:オペラ『ヘンゼルとグレーテル』

ドイツの作曲家、エンゲルベルト・フンパーディンクが1891〜1892年にかけて作曲した、3幕のオペラ。

原作は、グリム童話のヘンゼルとグレーテルだが、フンパーディンクの妹が書き下ろした台本では、原作では悪役の母親が、優しい人物として描かれている。

日本では、子供だましのオペラ、という印象があるが、ドイツを始め、欧米では上演機会の多い作品とのこと。

フンパーディンクは、一時期ワーグナーのもとで助手を務めていたことがあるようで、音楽の内容は、ワーグナーに似ている。

ワーグナーの楽劇の毒を抜いて、親子で楽しめる作品になっている。

2015年11月に行われた、ウィーン国立歌劇場の講演から。指揮は、クリスティアン・ティーレマン。