2018年1月27日土曜日

ジョルダーノ:オペラ『アンドレア・シェニエ』

イタリアの作曲家、ウンベルト・ジョルダーノが作曲し、1896年に初演された、4幕からなるオペラ。

フランス革命の激動期の中、実在の詩人であるアンドレア・シェニエを中心とした、激増の時代の人々の愛憎劇が、ダイナミックな音楽で展開される。

いわゆる、イタリアのヴェリズモ・オペラの名作。

貧しい出身で貴族の小間使いである、主人公の敵役にあたるカルロが、冒頭での貴族に対する激しい怒り、自らの出自に対する激しい恨みを歌い上げるソロ・パートは、これぞヴェリズモ・オペラ、と感じさせる。

ミラノ・スカラ座、2017/2018年シーズンの冒頭で行われた公演から。

アンドレア・シェニエ役にはユシフ・エイヴァゾフと、マッダレーナ役にはアンナ・ネトレプコと、夫婦での共演となった。

2018年1月13日土曜日

プロコフィエフ:オラトリオ『イワン雷帝』

プロコフィエフは、1942年から45年にかけて、エイゼンシュタインの映画『イワン雷帝』のために、音楽を作曲した。

その映画音楽を、プロコフィエフの死後、1961年に作曲家のアブラム・スタセヴィチがオラトリオに編曲した作品。

映画では、16世紀にタタール族から独立して、最初のロシア皇帝となったイワン4世の生涯を、歌舞伎の動きを取り入れたという、エイゼンシュタイン独特の表現で描いている。

プロコフィエフの音楽は、全体的にオーソドックスな内容で、複雑なイワン雷帝の生涯を、多彩な音色で表現している。

2017年11月に行われたNHK交響楽団の演奏。指揮はトゥガン・ソヒエフ。

2018年1月8日月曜日

ヘンデル:オラトリオ『メサイア』

ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデルが、1741年に作曲したオラトリオ。

キリストの誕生から死までを、英語の聖書の各書からの言葉で構成された、3部構成の47の曲でたどる。

第2部の最終曲、ハレルヤがよく知られている。

イギリスに渡り、一時は成功を収めたものの、落ち目になっていたヘンデルが、ある慈善家の依頼で作曲した。

ヘンデルは、わずか24日間でこの曲を書き上げたという。

初演は1742年4月にダブリンで行われ、ヘンデルは収益金の全てを寄付にした。

その後、ロンドンでも公演が行われたが、キリストの物語を娯楽にしたということで、批評から非難された。

しかし、教会で演奏された公演が大きな成功を収め、ヘンデルを代表するオラトリオとなった。

2016年3月、プラハのドヴォルザーク・ホークでの、ヴァーツラフ・ルクス指揮、コレギウム1704の演奏。