2019年6月29日土曜日

チャイコフスキー:オペラ『スペードの女王』

ピュートル・チャイコフスキーが作曲し、1890年に初演されたオペラ。

有名なプーシキンの原作とは、ストーリーが改編されており、その脚本は、弟のモデスト・チャイコフスキーが書いている。

秘密のカードの必勝法を巡り、トランプの賭け事に熱中する主人公のゲルマン、恋人のリーザ、秘密を知る伯爵夫人の3人が繰り広げる愛憎劇。

人間の狂気の世界が、チャイコフスキーの美しくも、闇をも併せ持つ、重厚な音楽によって展開されていく。

2017年のシュトゥットガルト歌劇場の公演は、舞台を現代社会の裏世界に設定し、作品の持つダークな世界が前面に押し出された演出だった。

2019年6月22日土曜日

ロッシーニ:オペラ『ランスへの旅』

ジョアキーノ・ロッシーニが、1825年のフランス国王シャルル10世の戴冠式のために作曲したオペラ。

初演は、カンタータ形式で行われたが、その後、戴冠式の熱が冷めるととともに忘れられ、1970年代以降に再発見されて、現在ではロッシーニの代表的なオペラ作品の一つになっている。

伝統的にランスで行われる国王の戴冠式に出席するため、黄金の百合、というホテルに滞在してる様々な人々の様子が描かれている。

当時のパリで活躍する売れっ子のオペラ歌手たちを総出演させるために、ストーリーはほとんどなく、それぞれの歌手が自慢の歌声を披露する、という内容になっている。

2017年6月に、ローマ国立歌劇場で行われた公演から。舞台をホテルでなく、美術館に設定し、絵の中に描かれた人物が飛び出してくる、というユニークな演出。

2019年6月15日土曜日

ドニゼッティ:オペラ『ランメルモールのルチア』

イタリアの作曲家、ガエターニ・ドニゼッティが、1835年に作曲したオペラ。

スコットランドの作家、ウォルター・スコットが、実際に起こった出来事を元に書いた小説『ラマムアの花嫁』を題材にしたオペラ。

対立する家に生まれながら、互いに愛し合った若いカップルが、政略結婚に巻き込まれてしまう。

最後の、ルチアが婚約者を刺し殺し、狂乱の中で歌い続ける場面が、やはり聞きどころ。

2019年2月のウィーン国立歌劇場の公演は、ルチア役にオルガ・ペレチャツコ、エドガルド役にファン・ディエゴ・フローレス、という2大スターの共演となった。