2023年6月18日日曜日

イベール:室内管弦楽のためのディヴェルティスマン

フランスの作曲家ジャック・イベールが、1930年に作曲した組曲。

1929年に舞台用の音楽として作曲した『イタリアの麦藁帽子』の中から6曲を選んで編曲した。

軽妙、洒脱、と言われるイベールの音楽の魅力が詰まっている作品。

第1曲 序曲。華やかな始まり。

第2曲 行列。メンデルスゾーンの結婚行進曲のパロディ。

第3曲 夜想曲。

第4曲 ワルツ。トロンボーンのコミカルな音で奏でられるワルツ。

第5曲 パレード。

第6曲 フィナーレ。ピアノのエキセントリックな音楽で始まり、フレンチカンカンのようなフィナーレ。指揮者まで笛を吹くというふざけ振り。

2023年4月、NHKホールでの演奏から。指揮はパーヴォ・ヤルヴィ、演奏はNHK交響楽団。


プーランク:シンフォニエッタ

フランス6人組の一人、フランシス・プーランクが1947年に作曲した管弦楽のための作品。

元々は、弦楽四重奏曲として作曲を始めたが、途中から管弦楽用の音楽に変えられた。当初は交響曲として発表される予定だった。

第1楽章 アレグロ・コン・フォーコ。軽快なワルツのような音楽で始まり、自由に展開されていく。

第2楽章 モルト・ヴィヴァーチェ。陽気なスケルツォ。

第3楽章 アンダンテ・カンタービレ。ゆったりとした落ち着いた音楽。

第4楽章 フィナーレ。ややせわしない雰囲気の音楽のままのフィナーレ。

2023年4月、NHKホールでの演奏から。指揮はパーヴォ・ヤルヴィ、演奏はNHK交響楽団。


ルーセル:シンフォニエッタ

フランスの新古典派主義の作曲家アルベール・ルーセルが、1934年に作曲した弦楽合奏曲。

ある女性指揮者の依頼により作曲され、女性だけのオーケストラによって初演された。

第1楽章、リズミカルなヴァイオリンの旋律で始まる。第2主題は、ヴィオラとチェロによる静かな音楽。

第2楽章、壮麗に始まるが、不安げな音楽に終わる。

第3楽章、行進曲風だが、様々な音楽が展開される。

2023年4月、NHKホールでの演奏から。指揮はパーヴォ・ヤルヴィ、演奏はNHK交響楽団。


ライヒ:18人の音楽家のための音楽

ミニマル・ミュージックの大家、スティーブ・ライヒが1974年から1976年にかけて作曲した音楽。

冒頭と最後のパルス、その間の11のセクションによって構成される。

文字通り、18人の音楽家が音声、ピアノ、マリンバ、クラリネットなどを演奏するが、一人の音楽家が楽器を途中で切り替えて演奏することもある。

同じような音楽がひたすら繰り返されていくが、次第に時間と共に訪れる微妙な変化に気づくことができるようになる。

意識の流れや自然の微妙な変化への感覚が研ぎ澄まされていくような、幻想的でもあり不思議な音楽。

2023年4月、東京オペラシティーコンサートホールでの演奏から。演奏は、コリン・カリー・グループ、シナジー・ヴォーカルズ。


ライヒ:トラヴェラーズ・プレイヤー

ミニマル音楽の大家、スティーブ・ライヒが、新型コロナが世界を蔓延していた2021年に作曲した音楽。

ライヒは、旅に出る時には飛行機の中で無事に旅が終わるように祈りを捧げるのだという。

その聖書の祈りの言葉をモチーフに作曲されている。

ある意味では、西洋音楽の根源に向かっていくような音楽、と言えるかもしれない。

2023年4月、東京オペラシティーコンサートホールでの演奏から。演奏は、コリン・カリー・グループ、シナジー・ヴォーカルズ。