2023年12月24日日曜日

カゼッラ:蛇女からの交響的断章

イタリアの作曲家、アルフレード・カゼッラが自らのオペラ『蛇女』から構成した組曲。1932年に発表された。

シンフォニエッタ:華やかでエネルギッシュな音楽。

前奏曲:静かだが、時折情感のある音楽に。

戦いとフィナーレ:フィナーレだがやや盛り上がりに欠ける。

夢の音楽:夢の中のように静かな音楽。

間奏曲。

戦士の行進:モダンな感じの音楽から、最後はポピュラーにまとめたフィナーレへ。

2023年6月、NHKホールでの公演から。指揮はジャナンドレア・ノサダ、演奏はNHK交響楽団。


ヴェルディ:オペラ『エルナーニ』

ヴェルディが、ヴェネツィアのフェニーチェ劇場からの要請により作曲し、1844年に同劇場で初演された4幕もののオペラ作品。

ヴィクトル・ユーゴーの同名の戯曲作品に基づいていて、スペインの山賊エルナーニと、恋人エルヴィーラを巡る物語。

フィレンツェ五月音楽祭劇場の公演から。


2023年12月23日土曜日

バッハ:イギリス組曲

ヨハン・セバスティアン・バッハが、1710年頃に作曲したと考えられている。クラヴィーアのための組曲。

6つの組曲から構成されていて、それぞれの組曲は全て、前奏曲・アルマンド・クーラント・サラバンド・メヌエット・ジーグなどで構成されている。

”ある高貴なイギリス人のための作曲された”と言われていることから、この名前が付いている。

第1番以外は、短調の曲が多い。第1番のバロック音楽らしい華やかさが際立っている。

第3番のガボットは、高音と低音のバランスが美しい。

第6番は一番長く、構成が最も優れていると言われる。

平均律クラヴィーアとの共通性も感じるが、それとはまた違ったバッハの堅牢な音楽を堪能することができる。

自然の秩序を表したような音楽。アラベスクをずっと目を凝らして見てるようにも感じる不思議な音楽。

2023年10月、王子ホールでの演奏から。ピアノは、フランチェスコ・トリスターノ。


2023年12月2日土曜日

ワイル:交響曲第1番『ベルリン・交響曲』

クルト・ワイルが、1921年に作曲した交響曲。

最も、ワイル自身は、この曲を交響曲とは考えていなかった。

ワイルは1900年にデッサウでユダヤ人の家庭に生まれて、ベルリンで音楽を学んだ。

1920年台のベルリンは、黄金時代とも呼ばれていて、第1次大戦が終わり、民主的なワイマール共和国が成立して、空前の繁栄を迎えていた。

1つの楽章で構成されるこの”交響曲”は、1920年台のベルリンの街の喧騒を表現したような、不協和音的なけたたましい音楽で始まる。

ワイルは、その後脚本家のブレヒトと親しくなり、劇音楽の作曲が多くなったが、ナチスの台頭とともにユダヤ人であることから迫害を受けて、アメリカに亡命して多くのミュージカル曲を作曲したが、50歳の若さで亡くなった。

2023年8月、ベルリンのコンツェルトハウスでの演奏から。指揮はヨアナ・マルヴィッツ、演奏はベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団。