1883年の5月から10月にかけて作曲されたといわれる、ブラームスの3番目の交響曲。
第1楽章は、心にたまっていた感情が、一気に涌き上がるような、印象的なメロディーで始まる。基調としては、全体的に穏やかな楽調で、田園風景が思い浮かぶようだ。
第2楽章も、引き続き穏やかな基調が続く。ブラームス独特の、重厚な弦楽の響きが実に美しい。
そして、第3楽章では、一気に雰囲気が変わり、哀愁に満ちた、悲しげなメロディーで始まる。この世の中で、最も悲しみを誘う音楽のひとつ。
この音楽を本当に味わうには、ある程度の人生の経験を、経なければならないのではないか、と感じさせる。
第4楽章は、当初は、第3楽章の雰囲気を引きずりながら、次第に、壮大なクライマックスに盛り上がっていく。このスムーズな曲調の変化は、違和感が全くなく、スムーズで、さすが、ブラームス。
そして、最後は、再び穏やかな音楽に戻り、静かに、余韻を噛み締めるように終わりを迎える。
40分弱の短い交響曲だが、第1番や第2番に比べて、一段と成熟した交響曲に仕上がっている。
サイモン・ラトル指揮、ベルリンフィルによる、2008年6月のエクサンプロヴァンス音楽祭での演奏。
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