オリヴィエ・メシアンが、第2次世界大戦中の1940年、ドイツの収容所に収監されていた時に作曲した、ピアノ、ヴァイオリン、チェロ、クラリネットのための管弦楽曲。
8つのパートから構成されている。
1. 水晶の典礼 Liturgie de cristal
導入部のような、穏やかな音楽。
2. 世の終わりを告げる天使のためのヴォカリーズ Vocalise, pour l'Ange qui annonce la fin du Temps
最初の曲とはうって変わって、激しい、文字通りのこの世の終わりを告げるような音楽で始まり、やがて、静かな音楽になっていく。
3. 鳥たちの深淵 Abîme des oiseaux
クラリネットによる独唱。祈りを捧げるような敬虔な気持ちがする。
4. 間奏曲 Intermède
リズミカルな音楽。気分転換のようで、短いスケルツォのような音楽。
5. イエスの永遠性への賛歌 Louange à l'Éternité de Jésus
チェロとピアノによる演奏。
再び、静かな瞑想に導くような音楽。シンプルな音楽が延々と続くが、聴いているうちに、眠くなるというか、瞑想に導かれるようになる。
6. 7つのトランペットのための狂乱の踊り Danse de la fureur, pour les sept trompettes
一転して、狂乱の踊りの音楽。
7. 世の終わりを告げる天使のための虹の混乱 Fouillis d'arcs-en-ciel, pour l'Ange qui annonce la fin du Temps
美しい音楽が、激しい不協和音によって中断される。それが、虹の混乱 、ということなのだろう。
8. イエスの不滅性への賛歌 Louange à l'Immortalité de Jésus
ヴァイオリンとピアノによる演奏。
5番目の曲と対応している。いずれも、ピアノは、低音の伴奏に留まっているが、この単調な繰り返しが、ヴァイオリンの音色と相まって、人々を、敬虔な世界に導いていく。
この曲の初演は、収容所の中で行われた。メシアンは、自分の曲が、これほど人々に集中して聴かれ、またその内容が理解された事はなかった、と語ったという。
2011年のメシアン音楽祭での演奏。フランス、メイジュのラ・グラーヴ教会で行われた。
2014年6月8日日曜日
2014年6月2日月曜日
スメタナ:交響詩『わが祖国』
チェコの作曲家、ベドルジハ・スメタナが、1874年から1879年にかけて作曲した、管弦楽用の6つの交響詩による組曲。
第1曲:ヴィシェフラド。高い城、を意味し、プラハにある実際の城をイメージして作曲された。
吟遊詩人を表すハープの音で始まる。音程が一気に上がり、下がる部分は、そびえ立つ城を表現しているようだ。
第2曲:ヴルタヴァ。わが祖国を代表する曲。この第2曲だけが演奏されることもある。ドイツ語で言えば、モルダウ川。こちらの方が、よく知られている。
第3曲:シャールカ。チェコの神話に登場する女神の名前。この交響詩の中で、最も劇的な音楽。
第4曲:ボヘミアの森と草原から。表題とは、少し違ったイメージの、何といえない不思議なメロディで始まる。後半は、チェコの民族的な舞踏音楽が華やかに奏でられる。
第5曲:ターボル。南ボヘミアの都市の名前。中世の宗教改革において、フス派の拠点だった。
次のプラニークと合わせて、戦争で命を落としたフス派の人々を讃える内容になっている。そのせいか、戦争を感じさせる、勇壮な音楽が多い。
第6曲:ブラニーク。ボヘミアの中央にある山の名で、ここには、多くのフス派の人々が眠っているという。
最後は、フス派の人々を讃える、壮麗な音楽でフィナーレを迎える。
2010年4月、アムステルダムでの、アンノンクール指揮、コンセルトヘボウの演奏。
第1曲:ヴィシェフラド。高い城、を意味し、プラハにある実際の城をイメージして作曲された。
吟遊詩人を表すハープの音で始まる。音程が一気に上がり、下がる部分は、そびえ立つ城を表現しているようだ。
第2曲:ヴルタヴァ。わが祖国を代表する曲。この第2曲だけが演奏されることもある。ドイツ語で言えば、モルダウ川。こちらの方が、よく知られている。
第3曲:シャールカ。チェコの神話に登場する女神の名前。この交響詩の中で、最も劇的な音楽。
第4曲:ボヘミアの森と草原から。表題とは、少し違ったイメージの、何といえない不思議なメロディで始まる。後半は、チェコの民族的な舞踏音楽が華やかに奏でられる。
第5曲:ターボル。南ボヘミアの都市の名前。中世の宗教改革において、フス派の拠点だった。
次のプラニークと合わせて、戦争で命を落としたフス派の人々を讃える内容になっている。そのせいか、戦争を感じさせる、勇壮な音楽が多い。
第6曲:ブラニーク。ボヘミアの中央にある山の名で、ここには、多くのフス派の人々が眠っているという。
最後は、フス派の人々を讃える、壮麗な音楽でフィナーレを迎える。
2010年4月、アムステルダムでの、アンノンクール指揮、コンセルトヘボウの演奏。
2014年6月1日日曜日
ブルックナー:交響曲第6番
ブルックナーが、1879年から1881年にかけて作曲した6番目の交響曲。
スイスのモンブランへの旅行で受けたインスピレーションをもとに作曲された。
第1楽章、マエストーゾ。アラビアのような主題の音楽が印象的。
第2楽章、アダージョ、きわめて荘重に。途中、マーラーのアダージョのような音楽があり、マーラーが、ブルックナーの影響を受けていたことがうかがえる。
第3楽章、スケルツォ、早くなく。ブルックナーによく登場するメロディで始まる。
第4楽章、フィナーレ、動きを持って、しかし速すぎないように。ブルックナーらしい終わり方。
1979年、ショルティ指揮、シカゴ交響楽団の演奏。
スイスのモンブランへの旅行で受けたインスピレーションをもとに作曲された。
第1楽章、マエストーゾ。アラビアのような主題の音楽が印象的。
第2楽章、アダージョ、きわめて荘重に。途中、マーラーのアダージョのような音楽があり、マーラーが、ブルックナーの影響を受けていたことがうかがえる。
第3楽章、スケルツォ、早くなく。ブルックナーによく登場するメロディで始まる。
第4楽章、フィナーレ、動きを持って、しかし速すぎないように。ブルックナーらしい終わり方。
1979年、ショルティ指揮、シカゴ交響楽団の演奏。
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