オリヴィエ・メシアンが、第2次世界大戦中の1940年、ドイツの収容所に収監されていた時に作曲した、ピアノ、ヴァイオリン、チェロ、クラリネットのための管弦楽曲。
8つのパートから構成されている。
1. 水晶の典礼 Liturgie de cristal
導入部のような、穏やかな音楽。
2. 世の終わりを告げる天使のためのヴォカリーズ Vocalise, pour l'Ange qui annonce la fin du Temps
最初の曲とはうって変わって、激しい、文字通りのこの世の終わりを告げるような音楽で始まり、やがて、静かな音楽になっていく。
3. 鳥たちの深淵 Abîme des oiseaux
クラリネットによる独唱。祈りを捧げるような敬虔な気持ちがする。
4. 間奏曲 Intermède
リズミカルな音楽。気分転換のようで、短いスケルツォのような音楽。
5. イエスの永遠性への賛歌 Louange à l'Éternité de Jésus
チェロとピアノによる演奏。
再び、静かな瞑想に導くような音楽。シンプルな音楽が延々と続くが、聴いているうちに、眠くなるというか、瞑想に導かれるようになる。
6. 7つのトランペットのための狂乱の踊り Danse de la fureur, pour les sept trompettes
一転して、狂乱の踊りの音楽。
7. 世の終わりを告げる天使のための虹の混乱 Fouillis d'arcs-en-ciel, pour l'Ange qui annonce la fin du Temps
美しい音楽が、激しい不協和音によって中断される。それが、虹の混乱 、ということなのだろう。
8. イエスの不滅性への賛歌 Louange à l'Immortalité de Jésus
ヴァイオリンとピアノによる演奏。
5番目の曲と対応している。いずれも、ピアノは、低音の伴奏に留まっているが、この単調な繰り返しが、ヴァイオリンの音色と相まって、人々を、敬虔な世界に導いていく。
この曲の初演は、収容所の中で行われた。メシアンは、自分の曲が、これほど人々に集中して聴かれ、またその内容が理解された事はなかった、と語ったという。
2011年のメシアン音楽祭での演奏。フランス、メイジュのラ・グラーヴ教会で行われた。
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