2017年6月25日日曜日

ニールセン:クラリネット協奏曲

デンマークの作曲家、ニールセンが1928年に完成させた、クラリネットのための協奏曲。

ニールセンにとっては、オーケストラのために書いた、最後の曲となった。

ニールセンは、親しかったデンマーク弦楽五重奏団のために、それぞれの楽器の協奏曲を書く約束をした。

フルート協奏曲の次に作曲したのが、このクラリネット協奏曲で、残念ながら、その2曲しか作曲することはできなかった。

単独の楽章で構成されているが、4つのパートに分かれている。

現代音楽と古典の間をすれすれに通り過ぎているような、実にユニークな音楽。

諧謔的な貴重も見られ、何となく、ショスタコーヴィチの交響曲を連想させる。

2015年6月に、コペンハーゲンのDRホールで行われた、ニールセン生誕150年ガラの演奏から。

クラリネットは、オリ・レポニエミ。ファンホ・メナ指揮、デンマーク国立交響楽団の演奏。

2017年6月18日日曜日

ヘンデル:オペラ『クセルクセス』

1738年に初演された、ヘンデルのオペラ。

古代ペルシャの征服王、クセルクセスを中心に、その婚約者や弟とその恋人などが絡んだ、恋の愛憎劇。

第1幕で歌われるアリア、オンブラ・マイ・フはとりわけ有名で、単独のアリアで現在でもよく歌われる。

歴史にテーマを取ったオペラだが、内容は、いつの時代でも起こりがちな恋のドラマになっている。

音楽は、極めてオーソドックス。愛憎劇だけに、ロマンティックなもの、ダイナミックなものと様々。

2017年1月、ドイツのフランクフルト歌劇場での公演から。

2017年6月3日土曜日

陳銀淑:オペラ『不思議の国のアリス』

韓国生まれの陳銀淑(チン・ウンスク)が、ルイス・キャロルの不思議の国のアリスを、オペラに仕立てた作品。

陳銀淑は、リゲティに音楽を学んでいた。

さぞかし、凄まじい不思議の国のアリスになるのかな、と思いきや、テーマが子供向けとあってか、音楽はやや大人しい。

しかし、クライマックスが近づくにつれて、音楽が次第にエキセントリックになっていき、現代のオペラとして楽しめた。

ストーリーは、原作にほぼ忠実で、時計を持ったウサギ、トランプ国の女王など、お馴染みのキャラクターが登場する。

2007年6月に行われた、ミュンヘン・オペラ・フェスティバルからの演奏。指揮は、ケント・ナガノ。アリス役は、サマー・マシューズ。