2019年8月10日土曜日

ロッシーニ:オペラ『泥棒かささぎ』

ロッシーニが、ミラノのスカラ座のために、1817年に作曲したオペラ。

ロッシーニにしては珍しく、3ヶ月もの期間をかけて、しかも、他の作品からも引用もなく、完全オリジナル作品とした完成させた。

主人公の女中のニネッタが、代官の悪巧みによって苦しめられるが、最後はハッピーエンドを迎える。

題名にある、かささぎ、がこのオペラで重要な役割を占めている。

2017年4月にミラノのスカラ座で行われた、このオペラの200年を記念する特別公演から。指揮は、リッカルド・シャイー。ニネッタ役には、ローザ・フェオーラ。

かささぎ役のダンサーが、オペラの間中、ステージのどこかにいて、オペラの展開を見守っている、というユニークな演出。

2019年8月4日日曜日

メシアン:天の都市の色彩

フランスの作曲家、オリヴィエ・メシアンが、1963年に作曲した、ピアノと管弦楽のための曲。

1960年代以降、メシアンはキリスト教をテーマにした管弦楽曲を何曲も作曲したが、これもその一つ。

ヨハネの黙示録の描かれた、天国の都市をイメージしたという、いかにもメシアンらしい、現代音楽の調べが奏でられる。

果たして、天国の音楽は、こんな音楽なのだろうか?

2016年4月、ロンドンのバービカンホールでの公演から。指揮はサイモン・ラトル、演奏はロンドン交響楽団。ピアノは、メシアンとも交流があったピアニストのピエール=ロラン・エマール。

リムスキー=コルサコフ:オペラ『皇帝の花嫁』

ロシアの作曲家、ニコライ・リムスキー=コルサコフが、1898年に作曲した、4幕もののオペラ。

イヴァン雷帝の3番目の妃になった直後に、謎の死を遂げたマルファ・ソバーキナを主人公にした作品。

マルファは、裕福なノヴゴルド商人の娘で、結婚式の直前に、母親が飲ませた気付け薬が死の原因であったのではないか、と言われているが、真相は不明。

このオペラでは、マルファは死なないものの、独自の解釈に基づいた愛憎を交えた悲劇が展開されて、最後は毒薬のために正気を失ってしまう。

史実では、イヴァン雷帝は3番目の妃も失ってしまい、その怒りから周囲の人間を粛清したという。

ロシアの伝統的な音楽に彩られた、リムスキー=コルサコフの音楽がなんとも美しい。

2018年11月に行われた、モスクワのボリショイ劇場の公演から。マルファを演じたのは、ソプラノのオリガ・セリヴェルストワ。