2019年10月27日日曜日

モーツァルト:オペラ『イドメネオ』

モーツァルトが、1780年から作曲を始め、1781年の1月にザルツブルクで初演された初期のオペラ。

あまり上演される機会はないが、序曲を聞くと、紛れもなくモーツァルトの音楽。

クレタ島の王イドメネオと、クレタ島に囚われていたトロイアの王女イリアの恋の物語。

初期の作品であることや、脚本が今ひとつであるため、演奏機会にはあまり恵まれていないが、所々、モーツァルトらしい珠玉のメロディが登場し、やはり、聞きごたえがある。

トロイアの王女イリアを、中国人のソプラノ、イン・ファンが演じている。

2019年のザルツブルグ音楽祭の演奏から。指揮は、テオドール・クルレンツィス。

ルトスワフスキ:管弦楽のための協奏曲

ポーランドの代表的な作曲家、ヴィトルト・ルトスワフスキが、1950年から1954年に作曲した、管弦楽のための協奏曲。

第1楽章。緊迫感と高揚感が入り混じったような音楽で始まる。

第2楽章。短い静かな旋律が、次第に壮麗な音楽に変わっていく。

第3楽章。不安を掻き立てるような、印象的なメロディ。

最後には、様々なモチーフが登場し、フィナーレを迎える。

NHK交響楽団の2019年9月の定期演奏会から。指揮は、パーヴォ・ヤルヴィ。

ヴィエニャフスキ:ヴァイオリン協奏曲第2番

ユダヤ系のカトリックの家に生まれた、ポーランドの作曲家・ヴァイオリニストのヘンリク・ヴィエニャフスキが、1862年に自らの演奏によって初演した、2番目のヴァイオリン協奏曲。

第1楽章、アレグロ・モデラート。静かに、厳かな雰囲気で始まる。

第2楽章、ロマンス、アンダンテ・ノン・トロッポ。文字通り、ロマンチックで哀愁を感じさせる美しいメロディ。

第3楽章、アレグロ・コン・フォーコ〜アレグロ・モデラート。前半は軽快な音楽。後半はロマンチックな音楽に。

2019年9月のNHK交響楽団の定期演奏会から。指揮はパーヴォ・ヤルビ。ヴァイオリンは、ジョシュア・ベル。

バツェヴィチ:弦楽オーケストラのための協奏曲

ポーランドの女性作曲家でヴァイオリニストとしても活躍した、グラジナ・バツェヴィチが、1948年に作曲した曲。

父親はリトアニアの作曲家で、彼女の娘は画家として活躍した。

第1楽章、やや不協和音的な音楽で始まる。その後も、忙しない感じで音楽が進んでいく。

第2楽章、一転して静かな音楽だが、相変わらず、不安さは残っている。

第3楽章、スケルツォのような軽快な音楽。

2019年9月のNHK交響楽団の定期公演から。指揮はパーヴォ・ヤルビ。

トゥビン:交響曲第5番

エストニアの作曲家、エドュアルド・トゥビンが1946年に作曲した、5番目の交響曲。

トゥビンは、1944年にエストニアがソ連に占領されると、スウェーデンに逃れ、その後の人生はストックフォルムで過ごした。

果たして、どんな思い出この交響曲を作曲したのだろうか。

第1楽章は、雄大でダイナミックな音楽。

第2楽章は、静かな音楽。

第3楽章は、リズミカルな軽快な音楽で始るが、最後は壮麗ながら、やや拍子抜けのフィナーレ。

2019年5月のNHK交響楽団の定期演奏会から。指揮は、同郷で友人でもあったネーメ・ヤルヴィ。