2022年1月15日土曜日

プーランク:オペラ『カルメル会修道女の対話』

フランシス・プーランクが作曲し、1957年にミラノで初演された3幕もののオペラ。

ストーリーは、フランス革命期に起きた実際の事件が元になっている。

第1幕の第1場から、革命勢力に怯える貴族たちの不安げな様子で始まり、このオペラの悲劇性が予感される。

第1幕の第4場。修道院長が”死の恐怖”と叫んで死を迎える場面は圧巻。

そして、第3幕の最後では、修道女たちが一人一人、ギロチンにかけられていく。そして大きな音の音楽が奏でられることなく、静かな雰囲気のままフィナーレが訪れる。

悲劇性の中にも華やかさを感じる伝統的なオペラとは一線を画した、ドキュメンタリーなリアリティ・オペラといったところか。

心理的な描写が多いのは、当時のフランス現代哲学の影響か。マックス・エルンストのコラージュ作品のことも想起された。

2019年5月、ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場での公演。指揮はヤニック・ネゼ=セガン、ブランシュ・ド・ラ・フォルス役にはイザベル・レナード。


リスト:ピアノ協奏曲第2番

フランツ・リストが1839年から作曲始めて、1961年に決定稿がでるまで何度も修正が続けられたというピアノ協奏曲。

楽章は一つだが、全体は6つのパートで構成されている。

第1部、アダージョ・ソステヌート・アッサイ。

第2部、アレグロ・アジタート・アッサイ。

第3部、アレグロ・モデラート。

第4部、アレグロ・デチーソ。

第5部、マルツィアーレ・ウン・ポコ・メノ・アレグロ。

第6部、アレグロ・アニマート。

幻想的に始まり、やがてリストらしい低音のアジテートが現れてくる。

フィナーレはリストらしい、やや大袈裟な印象でダイナミックな終わり方。

ピアノはアレッサンドロ・タヴェルナ。指揮は沼尻竜典、演奏はNHK交響楽団。2021年11月、東京、池袋の東京芸術会館での演奏。


シュミット:交響曲第2番 

オーストリアの出身で後期ロマン派の作曲家、フランツ・シュミットが1913年に作曲した2番目の交響曲。

シュミットは、ウィーンフィルの主席チェリストを勤めていて、後にはウィーン音楽アカデミー員長にまでなっている人物。

文字通りのクラシックな交響曲だが、時折、オリジナリティに溢れたユニークな音楽が聞こえてくる。

第1楽章、Lebhaft。

第2楽章、Einfach und zart。

第3楽章、Finale: Langsam - Ruhig und Fliessend。

指揮は沼尻竜典、演奏はNHK交響楽団。2021年11月、東京、池袋の東京芸術会館での演奏。