2022年6月19日日曜日

ブリテン:チェロソナタ

ブリテンが1960年から1961年にかけて作曲した唯一のチェロソナタ。

1960年に、ロンドンでロストロポーヴィチがショスタコーヴィッチのチェロソナタを演奏したことがきっかけで、この曲が作られたという。

ブリテンは他にもこの縁から、チェロ協奏曲や無伴奏チェロ組曲などを作曲している。

第1楽章、ディアロゴ。ダイナミックな激情的な音楽で始まり、静かに終わる。

第2楽章、スケルツォ-ピツィカート。短いスケルツォ。

第3楽章、エレジア。しっとりとしたエレジー。

第4楽章、マルチア。短いが印象的な楽章。

第5楽章、無窮動。再び、激情的な音楽に戻り、フィナーレを迎える。

ブリテンのチェロという楽器に対するイメージがそのまま音楽になっているような曲。

2021年2月、武蔵野市民文化会館小ホールでの演奏。チェロは佐藤晴真、ピアノは大伏啓太。


2022年6月18日土曜日

コルサコフ:オペラ『金鶏』

ロシアの作曲家、リムスキー・コルサコフが1906年から1907年にかけて作曲した、コルサコフの最後のオペラ作品。

プーシキンの原作を元に作られたが、反体制的な内容であることから検閲を受けて修正を求められ、1909年に初演されたが、コルサコフはその前年の1908年に亡くなってしまった。

外敵の侵入を恐れるドドン王の元に星占い師が訪れて、敵の進行を知らせてくれるという金鶏を献上する。果たして、金鶏は敵の動きに怯えるドドン王を救うことができるのか・・・、というストーリー。

とことどころ、コルサコフの民族色に溢れた美しく哀愁に満ちた音楽が登場する。

2021年5月にフランスのリオン歌劇場で行われた公演から。指揮はダニエレ・ルスティオーニ、ドドン王はドミートリ・ウリヤーノフ、金鶏はマリア・ナザロワ。



2022年6月4日土曜日

ラヴェル:オペラ『子供と魔法』

モーリス・ラヴェルが1924年に完成させた、オペラとバレエを融合させた作品のための音楽。

台本は、当時の売れっ子女性作家であったコレットが書いている。

内容は、子供とその母親、家の中にあるイスやコップ、ネコやフクロウ、物語の中の女王様など、様々なキャラクターが登場するファンタジー。

2019年11月、フランスのリヨン国立歌劇場での公演から。

舞台と映像が巧みに組み合わされていて、ラヴェルの不思議な音楽ともとてもマッチした公演だった。