2023年2月18日土曜日

ドリーブ:オペラ『ラクメ』

フランスのバレエ音楽の父と呼ばれるレオ・ドリーブが作曲を担当した3幕モノのオペラ。

ストーリーは、ピエール・ロティの自伝的な小説『ロティの結婚』が元になっている。

イギリスの統治時代の19世紀のインドが舞台になっている。

バラモン教徒の娘ラクメと、イギリスの軍人の許されざる恋の物語。

ラクメとは、ヒンディー教の女神ラクシュミーから取られている。

当時のヨーロッパを席巻していたアジア趣味がよく表れているオペラだ。

第1幕の『花の二重唱』は、単独でもよく歌われる幻想的で魅惑的な名曲。

このオペラを1500回以上も公演してきたという、パリのコミック・オペラ座で行われた2022年10月の公演から。


コープランド:バレエ音楽『ロデオ』

アメリカの作曲家、アーロン・コープランドが作曲し、1942年に発表されたバレエ用の音楽。

ディアギレフの死後、バレエ・リュスを引き継ぐ形で作られた、バレエ・リュス・ド・モンテカルロの公演のために作曲された。

カウボーイの休日、牛舎の夜想曲、土曜の夜のワルツ、ホーダウンという4つのパートから構成されている。

おおらかで牧歌的な古き良きアメリカを象徴するような音楽。

2022年11月、NHKホールでの公演から。指揮はレナード・スラットキン、演奏はNHK交響楽団。


ウィリアムズ:交響曲第5番

イギリスの作曲家、レイフ・ヴォーン・ウィリアムズが1938年から1943年にかけて作曲した5番目の交響曲。

ウィリアムズは、王立音楽大学時代にホルストと学友だった。

第1楽章、プレリュード。雄大な大自然を思わせる音楽。

第2楽章、スケルツォ。多彩な楽器の多彩な音楽が展開される。短い楽章。

第3楽章、ロマンツァ。哀愁に満ちた音楽。

第4楽章、パッサカリア。最後に第1楽章のテーマが現れて、その後静かにフィナーレを迎える。

2022年10月、サントリーホールでの演奏から。指揮はレナード・スラットキン、演奏はNHK交響楽団。





ヘンデル:オペラ『シッラ』

ヘンデルが作曲して1713年に出版されたオペラ。

実際に演奏されたかどうかの記録は残っておらず、幻のオペラと呼ばれてきた。

古代ローマの実在した独裁官、ルキウス・コルネリウス・スッラをモデルにした残虐非道の主人公、シッラを中心とした物語。

いかにもバロック・オペラらしい内容だ。

当時のイングランドの政治状況が、オペラのシナリオには反映されていると言われている。

2020年2月に神奈川県立音楽堂で行われた公演は、日本での初演となった。

指揮は音楽監督も務めたファビオ・ビオンディ、演奏はエウローパ・ガランテ、シッラ役はソニア・プリナ、その妻のメテッラ役にはスンヘ・イム、など。


2023年2月4日土曜日

コープランド:バレエ音楽『アパラチアの春』

アメリカの作曲家、アーロン・コープランドが作曲し、1944年に発表されたバレエ音楽を組曲にしたもの。

オリジナルのバレエ音楽は、ダンサーのマーサ・グレアムの依頼により作曲された。

バレエは、アメリカ開拓時代を舞台にしたもので、初演の舞台セットはイサム・ノグチによってデザインされた。

組曲は8つのパートから構成されている。

7番目のパートには、シェーカー教徒の音楽が使われて、単独でも演奏される。牧歌的で伸びやかな印象の音楽だ。

2022年11月、NHKホールでの公演から。指揮はレナード・スラットキン、演奏はNHK交響楽団。