アメリカの作家、ハーメン・メルビルの小説『白鯨』をオペラ化したもの。
ジャック・ヘギーは、映画『デッドマン・ウォーキング』などを作曲している。
グレゴリー・ペックが主役のエイブラハム船長を演じた映画はよく知られているが、オペラ版もなかなかのものだ。
人間の狂気を体現したようなエイブラハム船長と、その意思に引きづられていく船員たち。そしてその前に超然と立ちはだかり、それを破壊する神、あるいは自然の象徴としての白鯨、モービー・ディック。
この世の狂気と悲劇の世界が、見事なオペラに仕立て上げられている。
音楽は、ややポピュラーな内容で、どうしても、映画音楽のように聞こえてしまった。
現代の文学作品を、オペラにしていく可能性を、十分に感じさせる作品だった。
2012年10月のサンフランシスコ歌劇場での公演から。
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