2017年4月15日土曜日

レスピーギ:交響詩『ローマの祭』

イタリアの作曲家、オットリーノ・レスピーギが、1928年に作曲した交響詩。

ローマの噴水、ローマの松に続く、ローマ三部作の最後の曲。

レスピーギは、作曲を始める前に、すでに構想を煮詰めに煮詰めていたのだろう。わずか9日間で作曲を完成させたという。

第1曲、チルチェンセス

暴君である皇帝ネロが、大闘技場で開催した祭。キリスト教の奴隷を猛獣の生贄とした残酷な祭。

音楽は、ネロの残酷さをダイナミックな音楽で、対するキリスト教徒の祈りを壮麗な音楽で表現している。

第2曲、五十年祭

中世の祭の一つで、教会による恩赦が行われた祭。

第3曲、十月祭

ブドウ畑が広がる、カスティリ・ロマーノ地方のルネサンスの祭。音楽もどこか牧歌的。

第4曲、主顕祭

20世紀のローマ、ナヴォナ広場で開催される祭。東方三博士がキリストの誕生を祝うためにベツレヘムを訪れたことにちなむお祭り。

現代の祭ということもあり、音楽は、様々な音色が喧騒する現代音楽風。

この曲は、1929年にトスカニーニの指揮でニューヨーク・フィルによって初演された。

トスカニーニは、同じイタリア人であったレスピーギの曲を数多く取り上げて演奏し、レスピーギのアメリカでの人気を作り上げた指揮者だった。

2017年1月のNHK交響楽団の定期演奏から。指揮は、ヘスス・ロペス・コボス。

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