2020年8月29日土曜日

レハール:オペラ『微笑みの国』

 ハンガリー生まれのドイツ人、フランツ・レハールが作曲し、1929年にベルリンで初演された3幕もののオペレッタ。

ウィーンの伯爵令嬢と、中国のエリート外交員との、ウィーンと北京を舞台にした恋の物語。

愛し合う二人だが、厳しいしきたりの文化の壁は越えられず、最後は恋を諦めてしまうという、オペレッタにしては珍しいノン・ハッピーエンド。

2019年のメルビッシュ音楽祭の演奏から。指揮はトーマス・レスナー。リーザ役にはエリッサ・フーバー。 スー・チョン皇子役にはチェ・ウォンフィ。演奏はメルビッシュ祝祭管弦楽団。


ロッシーニ:オペラ『リッチャルドとゾライデ』

教皇領だったイタリアのペーザロで生まれ、ボローニャで音楽を学んだジョアキーノ・ロッシーニが作曲し、1819年にナポリで初演された2幕のドランマ・セリオ・ペル・ムジカ。

主要な登場人物に、2人のテノールが登場することから、配役の関係でなかなか上演される機会がなかったオペラ。

十字軍の騎士リッチャルドが、囚われの身の美しいゾライデ姫を救い出す、というストーリー。

2018年のロッシーニ・オペラ・フェスティバルの公演。その2人のテノールには、リッチャルドにフアン・ディエゴ・フローレス、敵役のアラゴン王にセルゲイ・ロマノフスキー、という配役だった。


2020年8月16日日曜日

ガルッピ:オペラ『オリンピアーデ』

 18世紀に活躍したヴェネツィア生まれの作曲家、バルダッサーレ・ガルッピが作曲し、1747年に初演されたオペラ。

台本は当時の売れっ子オペラ台本作家ピエトロ・メタスタージオによるもの。

ストーリーは、クレタの王子が、結婚目当てに親友にオリンピックに替え玉出場を依頼し、優勝するがそのことがバレてしまう・・・という内容。

後期バロック音楽に位置つけられる音楽。

2006年10月、ヴェネツィアのマリブラン劇場での公演。


2020年8月8日土曜日

ヴェルディ:オペラ『スティッフェーリオ』

 ジュゼッペ・ヴェルディが作曲し、1850年に初演された3幕もののオペラ。

プロテスタントの牧師が、浮気する妻との関係に悩みながらも、浮気相手の死を受けて最後は妻を許す、というストーリー。

カトリックの国イタリアでは、プロテスタントが主人公で浮気がテーマというストーリーは受け入れられず、ヴェルディは後に改作してしまった。

しかも、当時のヴェルディはオペラ歌手のジュゼッピーナと同棲しながら婚姻届を出していなかったので、周囲からは冷たい目で見られていた時期だった。

テーマは重苦しいが、ヴェルディらしい劇的な音楽がストーリーにメリハリを与えている。

2012年4月、パルマ王立歌劇場での公演から。指揮はアンドレア・バッティストーニ、演奏と合唱はパルマ王立歌劇場管弦楽団及び同合唱団。


2020年8月2日日曜日

ハイドン:オラトリオ『天地創造』

フランツ・ヨーゼフ・ハイドンが、1796年から1798年にかけて作曲したオラトリオ。

台本は、聖書の創世記とミルトンの失楽園からの言葉で構成されている。

それぞれ30分ほどの長さの3部構成で、トータル34曲の音楽で構成されている。

激しさ、穏やかさ、敬虔さ。天地創造という劇的な出来事が、ハイドンの多彩な音楽によって見事に表現されている。

2017年8月のルツェルン音楽祭の演奏から。指揮はサイモン・ラトル、演奏はベルリン・フィル。

2020年8月1日土曜日

ベートーヴェン:オラトリオ『オリーブ山のキリスト』

ルードヴィヒ・フォン・ベートーヴェンが1803年に、わずか2週間ほどで書き上げたという、唯一のオラトリオ作品。

台本は、当時ウィーンのオペラの台本作家として知られていたフランツ・クサヴァー・フーバー。

初演された際は、一緒に交響曲第1番、第2番、ピアノ協奏曲第3番が一緒に演奏された。

6つのパートで構成されている。

まだ初期のベートーヴェンの音楽で、合唱曲だが晩年の交響曲第9番のような激しさはない。

2020年2月、ロンドンのバービカン・ホールでの演奏から。指揮はサイモン・ラトル、演奏はロンドン交響楽団とロンドン交響合唱団。