2021年5月16日日曜日

モーツァルト:オペラ『偽の女庭師』

モーツァルトが、バイエルン選帝侯マクシミリアン3世からの依頼で、1774年に作曲した3幕物のオペラ。モーツァルトはこの時まだ18歳だった。

代官の家で女庭師と偽って働いている公爵令嬢を中心に、3組のカップルが繰り広げる恋愛コメディ。

最後はお決まりのハッピーエンド。たわいもないストーリーだが、若きモーツァルトの音楽がとにかく美しい。

2018年10月、ミラノのスカラ座での公演から。テノールの代官に、クレシミル・シュピツェル。ソプラノのサンドリーナには、ジュリー・マルタン・デュ・テイユ。指揮はディエゴ・ファソリス。


シマノフスキ:ヴァイオリン協奏曲

 ポーランド生まれの作曲家、シマノフスキが1916年に作曲したヴァイオリン協奏曲。

一つの楽章しかないが、3つのパートで構成される。

幻想的なヴァイオリンの調べで始まる。次第にダイナミックに展開していく。

フィナーレは消え入るように終わる。

2021年1月、東京芸術劇場コンサートホールでのNHK交響楽団の公演から。ヴァイオリンはイザベル・ファウスト。指揮は熊倉優。


スクリャービン:プロメテ - 火の詩

スクリャービンが1910年に完成させた、最後の交響曲的作品。ピアノ協奏曲と言ってもいいかもしれない。

人類に火をもたらしたプロメテウスを讃える音楽作品。

神智学の思想をもとに、スクリャービンが生み出した神秘和音が用いられている。

単一の楽章で切れ目なく演奏される。

クライマックスで合唱が始まると神秘的な世界観がより強調される。

スクリャービンは、ピアノの演奏に合わせて照明によって色が表れる演出を構想していた。

2020年1月、コンセルトヘボウでの演奏。指揮はアンドリス・ネルソンス。


2021年5月8日土曜日

ドビュッシー:フルート、ヴィオラとハープのためのソナタ

ドビュッシーが最晩年に構想した6つのソナタのうちの一つ。この曲は2番目の曲として1915年に完成された。

ドビュッシーは、次のヴァイオリン・ソナタを1917年に作曲した後、1918年に亡くなってしまった。

第1楽章、牧歌 Pastorale。フロートのハープの音色がとても良く活かされている。

第2楽章、間奏曲 Interlude。静かな間奏曲。

第3楽章、終曲 Finale。ここではヴィオラの低音がとても主張している。

2018年11月、横浜のフィリアホールで行われたドビュッシー没後100周年記念コンサートの演奏から。

ドビュッシー:ピアノ三重奏曲

ドビュッシーが18歳の時に作曲した、ピアノ、ヴァイオリン、チェロのための三重奏曲。

第1楽章、Andantino con moto allegro。

第2楽章、Scherzo: Moderato con allegro。

第3楽章、Andante espressivo。

第4楽章、Finale: Appassionato。

初期の作品で、まだドビュッシーらしさはないと言われるが、ドビュッシー作に拘らず、三重奏曲として聴けば、聞き応えがある。

静かな調子で始まり、徐々に盛り上がりをみせていく構成が面白い。

2018年11月、横浜のフィリアホールで行われたドビュッシー没後100周年記念コンサートの演奏から。