2022年11月20日日曜日

ラフマニノフ:楽興の時

セルゲイ・ラフマニノフが、1896年の10月から12月にかけて作曲したピアノ曲。

6つの雰囲気の違った曲から構成されている。 

第1曲。内省的な音楽。

第2曲。高いテクニックが要求される劇的な音楽。

第3曲。深い悲しみに落ちているような雰囲気。

第4曲。ダークでドラマチックな音楽。

第5曲。前の曲の劇場を癒すような優しい音楽。

第6曲。ラフマニノフらしい、大地から湧き上がるようなおんがく。フィナーレに相応しい。

2021年6月、NHK大阪ホールでの演奏。ピアノは、松田華音。


プーランク:オルガン協奏曲

フランシス・プーランクが1934年から1936年にかけて作曲した、オルガンのための協奏曲。 

オルガンが天からの声のように聞こえ、ドラムの激しい音が効果的に使われる。

オーケストラの緊張感のある音楽がそれに続く。

中盤ではゆるかな音楽になるが、その後、再び緊張感のある音楽へ。

途中、これまでと全く違った音楽になるが、冒頭のようなオルガンの厳粛な調べでフィナーレ。

2022年6月、東京芸術劇場での公演から。オルガンはオリヴィエ・ラトリー。指揮はステファヌ・ドゥネーヴ、演奏はNHK交響楽団。


Rシュトラウス:オーボエ協奏曲

シュトラウスが、1945年に作曲した唯一のオーボエのための協奏曲。

スイスのチューリッヒに暮らすシュトラウスの元に、あるアメリカの有名なオーボエ奏者が訪れて、作曲を促したことが経緯で作曲された。

第1楽章から最後まで切れ目なく演奏される。

全編を通じて、オーボエの伸びやな音質を活かした、穏やかな音楽が展開される。

2022年9月、NHKホールでの公演から。オーボエはエヴァ・スタイナー。指揮はファビオ・ルイージ。演奏はNHK交響楽団。


プーランク:オペラ『人間の声』

フランシス・プーランクが作曲し、1959年に初演が行われたオペラ作品。

一人のソプラノだけが登場する異色のオペラ作品で、プーランクにとって最後のオペラ作品となった。

プーランクの友人、ジャン・コクトーの同名の戯曲に基づいている。

コクトーは、当時の自分の恋愛経験からその戯曲を書いたとされ、プーランクも同じく恋愛に悩んでいる時期だったという。

主人公がひたすら電話で誰かと話しているという展開で進む。

最後は、電話を切った主人公の、悲劇的な結末を連想させながら終わる。

2021年に制作された映像作品で、音楽はアントニオ・パッパーノ指揮、英国ロイヤル・オペラ・ハウス管弦楽団の演奏でロンドンで撮影され、ダニエル・ドゥ・ニース演じる映像はパリで撮影された。


シルヴェストロフ:交響曲第7番

ウクライナ出身の作曲家、ヴァレンティン・シルヴェストロフが2003年に発表した7番目の交響曲。

1937年生まれのシルヴェストロフは、若い頃は前衛的な音楽を作っていたが、その後はクラシックな作風に変化した。

冒頭は、不協和音が鳴り響いて聴くものを不安に感じさせる。

やがて、癒しのような静かな音楽が現れて、消え入るような静かなフィナーレを迎える。

2022年7月、ワルシャワのポーランド国立歌劇場での公演から。指揮はケン・リン・ウィルソン。演奏はウクライナ・フリーダム・オーケストラ。