2023年8月27日日曜日

サン・サーンス:ピアノ協奏曲第5番

シャルル・カミーユ・サン・サーンスが、訪れていたエジプトのカイロで1896年に作曲した最後のピアノ協奏曲。

第2楽章には、エジプトで耳にした舟唄がモチーフに取り入れられている。

第1楽章、アレグロ・アニマート。ピアノの美しい調べで始まる、フランスらしい音楽。

第2楽章、アンダンテ─アレグレット・トランクイロ・クアジ・アンダンティーノ。エジプトの舟唄のほか、コオロギやカエルの鳴き声なども聞こえてくる。

第3楽章、モルト・アレグロ。サン・サーンスらしい華やかなフィナーレ。

2023年5月、NHKホールでの演奏から。ピアノはパスカル・ロジェ、指揮はファビオ・ルイージ、演奏はNHK交響楽団。


モーツァルト:ホルン協奏曲第3番

モーツァルトが、1787年に親しかったホルン奏者のために作曲した協奏曲の1つ。

第1楽章、アレグロ。軽やかなオーケストラの演奏に続いて、ホルンの伸びやかな音楽が現れる。

第2楽章、ロマンス:ラルゲット。モーツァルトらしい音楽。

第3楽章、ロンド:アレグロ。このロンドもどこかで聴いたことがある。

モーツァルトは、定番のモチーフを色々な曲に使っていたようだ。

しかしその一方で、モーツァルトが残した自作一覧の中に載っていないことから、モーツァルト作を疑う声もあるという。

2023年5月、サントリーホールでの演奏から。ホルンは福川伸陽。指揮はファビオ・ルイージ、演奏はNHK交響楽団。


ハイドン:交響曲第82番『熊』

フランツ・ヨーゼフ・ハイドンが、1786年に作曲した82番目の交響曲。

当時、新たに作られたパリの管弦楽団から依頼された曲で、当時の慣習により6曲がセットで作曲されて、それらはパリ交響曲集と言われている。 

第4楽章に登場する低音が、熊使いのムチの音を連想させることから、『熊』という名前で呼ばれている。

第1楽章、ヴィヴァーチェ・アッサイ。リズミカルで明るい音楽。

第2楽章、アレグレット。誰かにささやきかけるような音楽。

第3楽章、メヌエット・トリオ。これぞメヌエットというお手本のような音楽。

第4楽章、フィナーレ:ヴィヴィアーチェ。冒頭の音楽が熊使いを想像させるという。

2023年5月、サントリーホールでの演奏から。指揮はファビオ・ルイージ、演奏はNHK交響楽団。


2023年8月20日日曜日

ハイドン:弦楽四重奏曲第76番『五度』

フランツ・ヨーゼフ・ハイドンが、1797年に作曲した弦楽四重奏曲。

第1楽章で、五度の主題(A-D-E-A)が示され、その後の楽章でも登場することから、『五度』という名前で呼ばれている。

第1楽章、アレグロ。躍動感のある華やかな主題が展開される。

第2楽章、アンダンテ・オ・ピウ・トスト・アレグレット。静かなアンダンテ。

第3楽章、メヌエット:アレグロ・マ・ノン・トロッポ - トリオ。リズミカルなメヌエット。印象的な唐突な終わり方。

第4楽章、フィナーレ:ヴィヴァーチェ・アッサイ。華やかな雰囲気のままフィナーレを迎える。

演奏は、タレイア・クァルテット。2023年6月、NHKスタジオでの演奏から。