2024年8月11日日曜日

ドビュッシー:夜想曲

ドビュッシーが、1887年から1889年にかけて作曲した、管弦楽のための組曲。

第1曲、雲。まさに、雲を掴むような雰囲気の音楽。

第2曲、祭。一転して、祭りの雰囲気を味わえる軽快な音楽。

第3曲、シレーヌ。海の精の歌声が、女性コーラスによって奏でられる。

ノクターン、という伝統的な形式にとらわれず、その言葉から連想される、自らがイメージした新しい音楽に挑戦した意欲作。まさに、印象主義派の音楽、とも言うべき作品。

2024年6月、東京のNHKホールでの演奏から。指揮は冲澤のどか、塩素はNHK交響楽団。


イベール:交響組曲『寄港地』

フランスの作曲家、ジャック・イベールが、1922年に作曲した、3つの曲からなる組曲。

イベールは、この曲を作曲した時、ローマ大賞受賞のご褒美としてイタリアに滞在中だった。

ドビュッシーやラベルの影響を受けた、いわゆる”印象派主義”の音楽。

第1曲、ローマからパレルモへの、穏やかな海の旅の情景。

第2曲、チュニス港から内陸のネスタに向かう。異国のエキゾチックな雰囲気が感じられる。

第3曲、バレンシア。ラヴェルやファリャの音楽を連想する。

2024年6月、東京のNHKホールでの演奏から。指揮は冲澤のどか、塩素はNHK交響楽団。



2024年8月4日日曜日

スクリャービン:ピアノ協奏曲

アレクサンドル・スクリャービンが、1896年から1897年にかけて作曲した、生涯唯一のピアノ協奏曲。

ピアニストとしてキャリアをスタートさせた若きスクリャービンは、ピアノ部分の作曲は難なく終えられたが、管弦楽の部分には苦労したと言われている。

第1楽章、ロシア音楽独特の重厚なピアノの音で始まる。第2主題は、打って変わってコミカルで軽快な音楽。最後は再び重厚な音楽で締めくくられる。

第2楽章、変奏曲だが、繊細なピアノ・パートは、ピアノソナタを連想させる。

第3楽章、ロマンティクなピアノの音楽で始まるが、ロシアらしい重厚な音楽に。フィナーレへの脆上がりは、ラフマニノフを連想させる。最後は、やや形式的な終わり方。

2024年6月、東京のNHKホールでの演奏から。指揮は、原田慶太楼。ピアノは、反田恭平。演奏は、NHK交響楽団。


スクリャービン:夢想

アレクサンドル・スクリャービンが、1898年に作曲した管弦楽用の音楽。

当初は、前奏曲として発表する予定であったが、パトロンのアドバイスで、”夢想”として発表された。

初演は、同年、リムスキー・コルサコフによって行われ、コルサコフはこの曲を絶賛したという。

4分ほどの短い曲で、初めから終わりまで、スクリャービンがみた夢を追体験するような幻想的な音楽になっている。

2024年6月、東京のNHKホールでの演奏から。指揮は、原田慶太楼。演奏は、NHK交響楽団。