2025年5月31日土曜日

ロドリゴ:アランフェス協奏曲

20世紀のスペインの作曲家、ホアキン・ロドリーゴが1939年に作曲したクラシック・ギターとオーケストラのための協奏曲。

第1楽章、Allegro con spirito。スペインらしい音楽。短い楽章。

第2楽章、Adagio。イングリッシュ・ホルンが哀愁のある主題を奏で、それをギターが引き継いでいく。

第3楽章、Allegro gentile。再び、スペインらしい軽快な音楽。フィナーレは静かに。

スペインの内戦で、戦場となって荒廃したアランフェスへの思いと、平和への希望によって作曲されたと言われている。

第2楽章が、とりわけ知られている。

2024年6月、バレンシア音楽堂での公演から。指揮はアレクサンダー・リープライヒ、ギターはアナ・ヴィドヴィチ、オーケストラはバレンシア管弦楽団。

2025年5月18日日曜日

メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲第1番

メンデルスゾーンが、1839年9月に完成させた、ピアノとヴァイオリンとチェロのための三重奏曲。

第1楽章 アレグロ・モルト・アジタート。やや暗く、思い印象。

第2楽章 アンダンテ・コン・モート・トランクィロ。明るく爽やかな基調の音楽。

第3楽章 スケルツォ:レッジェーロ・エ・ヴィヴァーチェ。スケルツォ。

第4楽章 フィナーレ:アレグロ・アッサイ・アパッショナート。華やかなフィナーレ。

シューマンは、この曲を聴いた時に、”ベートーベン以来、最も美しいピアノ三重奏曲”と絶賛した。

2022年、新居浜市市民文化センターでの公演から、ピアノは古海行子、ヴァイオリンは小林壱成、チェロは上村文乃。

エネスコ:弦楽八重奏曲

ルーマニア出身のジョルジュ・エネスコが、1900年、19歳の時に作曲した弦楽八重奏曲。

第1楽章 Tres modere。濃密な弦楽の音楽で始まる。思わず、引き込まれる。

第2楽章 Tres fougueux。

第3楽章 Lentement。

第4楽章 Moins vite,anime,mouvement de valse bien rythmee。

四重奏と違って、八重奏となると、オーケストラの弦楽演奏と近くなり、パワフルでダイナミックな音楽になる。

19歳ながらすでに完成されている、エネスコの多様な音楽が楽しめる作品。

2025年3月、トッパンホールで行われた公演から。ベルチャ四重奏団とエベーヌ四重奏団による演奏。

2025年5月10日土曜日

ラフマニノフ:交響曲(ユース・シンフォニー)

ラフマニノフが、モスクワ音楽院時代、1891年に完成させた曲。

完全な交響曲を目指したが、完成させたのは第1楽章だけだった。

その後、1895年になって、同じニ短調で交響曲第1番を完成させたため、この曲はユース・シンフォニーと呼ばれている。

明らかにチャイコフスキーを連想させる、ダイナミックな音楽になっているが、ラフマニノフらしい、哀愁に満ちたメロディも登場する。

2024年8月のルツェルン音楽祭の公演から。指揮はリッカルド・シャイー、演奏はルツェルン祝祭管弦楽団。

ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第1番

ラフマニノフが、1890年から1891年にかけて作曲した、最初のピアノ協奏曲。

モスクワ音楽院に在学中に卒業作品として作曲され、作品番号1の作品となっている。

本人はその内容に納得できず、1917年に大幅に改訂した。

その後、ロシアでは革命が起き、ラフマニノフはフィンランドに逃れたため、この改訂版はロシア時代に完成させた最後の作品となった。

第1楽章、Vivace。華やかなファンファーレの後に、ロマンティックで哀愁を感じさせる音楽が続く。

第2楽章、Andante。ホルンの牧歌的な調べで始まる。

第3楽章、Allegro vivace。軽快な音楽で始まり、次第にダイナミックに転換し、ラフマニノフらしいロマンティックな音楽に引き継がれていく。

2024年8月のルツェルン音楽祭の公演から。ピアノはアレクサンダー・マロフェーエフ、指揮はリッカルド・シャイー、演奏はルツェルン祝祭管弦楽団。


2025年5月4日日曜日

スクリャービン:ピアノソナタ『黒ミサ』

ロシアの作曲家、アレクサンドル・ニコラエヴィチ・スクリャービンが、1912年から1913年にかけて作曲した、9番目のピアノ・ソナタ。

”黒ミサ”という名前は、本人が付けたものではないが、第7番の”白ミサ”と同様、神智学の思想が色濃く反映された音楽になっている。

単一の楽章で構成されている。

名前通りの静かなダークな音楽で始まる。徐々に、スピリチャルな雰囲気が増し激しい音楽になり、最後はさらに爆発する感じになり、フィナーレを迎える。

2024年7月、東京音楽大学 TCMホールでの公演から。ピアノは、アレクサンダー・ガジェヴ。