2012年11月18日日曜日

ドニセッティ:オペラ『愛の妙薬』

ドニセッティが1832年に作曲したイタリアでは珍しい喜劇オペラ。35才の脂の乗り切った頃の作品。『アンナ・ボレーナ』と同じロマーニの脚本。

最初に依頼した作曲家が突然、仕事を放棄し、急遽依頼されたドニセッティが、短期間で仕上げたという。

ある女性に恋する男が、単なるワインを、”愛の妙薬”と騙されて購入する。しかし、いろいろなことが重なり、男の思いが相手の女性に伝わり、二人は結ばれる。男は、最後までそれを”愛の妙薬”のお陰だと信じている、というたわいないストーリー。

しかし、そんな陳腐な喜劇が、素晴らしい音楽と、素晴らしい歌手、演奏者たちの手によって、素晴らしいエンターテイメントになってしまうのが、オペラという芸術の面白さだ。

特に、ビリャソン演じるネモリーノの第2幕の「人知れぬ涙」は、相手の女性への男の純粋な恋心が、見事に表現されていた。

オペラ歌手として有名な、ロランド・ビリャソンが自ら演出した、2012年5月のバーデン・バーデン劇場での講演。


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