ラトビアの作曲家、ペーテリス・ヴァスクスが2026年に作曲した、弦楽合奏のための音楽。
ヴァスクスは、バプテスト教会の神父の家に生まれた。そのせいか、宗教心を感じさせる音楽になっている。
抒情感に溢れる音楽で始まり。そのままの基調を保ち、途中の変化は訪れるものの、終始穏やかな内容で終始する。
感謝の気持ちは、最後まで維持されて、そのままフィナーレを迎える。
2026年4月、NHKホールでの公演から。指揮は同じラトビア出身のアンドリス・ポーガ、演奏はNHK交響楽団。
ラトビアの作曲家、ペーテリス・ヴァスクスが2026年に作曲した、弦楽合奏のための音楽。
ヴァスクスは、バプテスト教会の神父の家に生まれた。そのせいか、宗教心を感じさせる音楽になっている。
抒情感に溢れる音楽で始まり。そのままの基調を保ち、途中の変化は訪れるものの、終始穏やかな内容で終始する。
感謝の気持ちは、最後まで維持されて、そのままフィナーレを迎える。
2026年4月、NHKホールでの公演から。指揮は同じラトビア出身のアンドリス・ポーガ、演奏はNHK交響楽団。
ヨハネス・ブラームスが、1854年から1861年にかけて作曲したピアノ4重奏曲。同時に、第2番も発表された。
アーノルト・シェーンベルクは、過去の巨匠たちの音楽を研究し、たびたび編曲を行なっていたが、アメリカにいた1936年に依頼を受けて、この曲を管弦楽用に編曲した。
シェーンベルクは、この曲のピアノの演奏が弦楽の良さを活かしきれていないとして、その問題をこの管弦楽版で解消しようとした。
第1楽章、Allegro。ブラームスにしては落ち着いた音楽。
第2楽章、Intermezzo。終始、明るい貴重の音楽。
第3楽章、Andante con moto。ブラームスらしい、重厚な音楽。後半は、牧歌的な音楽。
第4楽章、Rondo alla Zingarese。ジプシー風のロンド。
2026年5月、NHKホールでの演奏。指揮はミヒャエル・ザンデルリンク、演奏はNHK交響楽団。
神奈川県の横浜みなとみらいホールで行われた、ユジャ・ワンのピアノ・リサイタル2026。
10年ぶりとなる日本でのリサイタル・ツアーとのこと。
ユジャ・ワンは、テレビで放映されていたコンサートを何度か目にしたことはあったが、生で聴くのは初めてだった。
福岡、大阪に次ぐ、3回目の公演。それまでの2回の公演では、顧客との撮影をめぐってのトラブルがあったらしく、この横浜公演以降は、カーテンコールも含めて撮影は全て禁止となった。
開演前に、ユジャのメッセージが会場に流れた。”深呼吸をして、静かに音楽を楽しみましょう”。
しかし、ユジャの音楽を、心静かに楽しむことはできないだろう。
リサイタルは、ユジャの言葉の通り、静かなスカルラッティのソナタ ヘ短調L.118で始まった。
続いて、ミニマル音楽のフィリップ・グラスのエチュード第6番と、静かな雰囲気は続く。
3曲目のショパンのノクターン ハ短調あたりから、次第にロマンチックな展開に。
ラベルの鏡から、鐘の谷。
ラフマニノフ編曲によるメンデルスゾーンの夏の夜の夢からスケルツォ。
そして、ラフマニノフの前奏曲集から第4番と第5番。
このあたりで、すでに観客はユジャの圧倒的なテクニックによる表現力に圧倒されている。
次は、ラヴェルのラ・ヴァルスかと思いきや、聞き慣れない音楽が流れてきた。
1975年に初演されたイギリスのトーマス・アデスのオペラ『パウダー・ハー・フェイス』による演奏会用パラフレーズ。
そのエキセントリックな音楽は、ユジャの演奏スタイルにピッタリだ。
そして、今回のリサイタルのハイライトとも言えるラストの曲は、ラヴェルのラ・ヴァルス。
コンサート開始以降、ユジャの演奏に拍手という”応答”を返せなかった観客は、最後にユジャとの優雅なワルツを踊り終えて、割れんばかりの歓声と拍手を送った。
そこからは、アンコールだが、ユジャのコンサートでは、アンコールが本演奏と同じくらい、あるいはそれ以上ある。
最初のアンコール曲は、エルネスト・レクオーナ・カサドのスペイン組曲「アンダルシア」 から 第6曲「マラゲーニャ」、という渋い選択。
続いて、ジャズ・ピアニストのデイブ・ブルーベックのトルコ風ブルー・ロンド。
ユジャは、目の前のタブレットを操作しながら、アンコール曲を選んでいく。
アンコールでは、ほぼ曲ごとに拍手が許されているので、観客はリラックスな雰囲気で、次の曲を選んでいるユジャに注目する。次はどんな曲だろう?
ユジャ自身が編曲を加えたモーツァルトのトルコ行進曲の演奏が始まると、客席から少し笑いが漏れた。
その次は、アルトゥロ・マルケスのダイソン第2番というメキシコ現代音楽。
そして、再びスカルラッティのソナタ ト長調L.209と、多彩な演奏が続く。
続くチャイコフスキーの交響曲第6番「悲愴」から第3楽章スケルツォが演奏されると、オーケーストラなしでもチャイコフスキーの世界観を表現するユジャのテクニックに、観客は圧倒される。
控室に戻ったユジャがなかなか戻らないので、どうしたのかと思っていると、ユジャが自らマイクを持って恥ずかしげに、フィンランドの若手指揮者タルモ・ペルトコスキを”彼は素晴らしいピアニストでもあるのよ”紹介し、客席から本人もステージ上がり、二人の連弾が始まった。
連弾は3曲。ドヴォルザークのスラヴ舞曲 ホ短調、ブラームスのハンガリー舞曲第5番、そしてピアソラのリベルタンゴ。
ペルトコスキは、リベルタンゴの最後をお尻で弾いたり、ユジャの独特なお辞儀を真似したりと、そのお茶目な人柄と素晴らしいピアノ演奏で、会場を盛り上げた。
すでにアンコールで連弾も含めて、8曲を弾いているが、まだまだアンコールは続いた。
流石にユジャも疲れてきたようで、指先を振ってから演奏に臨んだ。
シューベルト=リストの糸を紡ぐグレートヒェン。
続いて、グルックの「オルフェオとエウリディーチェ」からメロディ(精霊の踊り)。
観客は、これでラストかと思い、ユジャも一瞬、躊躇したように見えたが、これを弾かないと終われない、という感じで、プロコフィエフのピアノ・ソナタ第7番「戦争ソナタ」から第3楽章。
アンコール曲の最後とは思えない熱のこもった演奏に、会場も大興奮。
夜7時に始まった公演は、すでに9時過ぎになっていた。
本編9曲、アンコール12曲。スカルラッティなどのバロック音楽から、モーツァルトやブラームスなどのドイツ音楽、チャイコフスキーやラフマニノフのロシア音楽、ラヴェルのフランス音楽、そしてブルーベックやアデスの現代音楽からジャズまで。
圧倒的なテクニックで、古典から現代までを弾きこなすユジャ・ワンの演奏は、数日経った現在でもまだその余韻が残っているほど。
他のピアニストのように、ベートーヴェンや、ロシア音楽などのテーマを決めずに、また事前に演奏曲を発表せずに、その日の気分で演奏曲を決めていくユジャのスタイルは、クラシック音楽というより、ポピュラー音楽などのコンサートに近い。
今後、こうしたコンサートの形式は、他の音楽家にも影響を与えていくのだろう。
ドイツのカール・アマデウス・アルトマンが、1940年に作曲した、ヴァイオリンと管弦楽のための協奏曲。
社会主義者であったハルトマンは、ナチスによるチェコ侵攻を知り、その批判としてこの曲を書き上げたという。
ハルトマンは、ナチス政権において、活動を禁止されたが、亡命することなく、ミュンヘンの地に止まった。
第1楽章、15世紀にチェコ人が神聖ローマ帝国に抵抗した際の音楽が引用されている。
第2楽章、悲しげだが、哀愁も感じられる音楽。
第3楽章、エキセントリックな音楽。
第4楽章、ロシアの革命歌に基づいている。最後は、抵抗の雄叫びのように終わる。
2026年5月、NHKホールで行われた公演から。指揮は山田和樹、ヴァイオリンはキム・スーヤン、演奏はNHK交響楽団。