2026年5月31日日曜日

シューベルト:ピアノソナタ第9番

フランツ・シューベルトが、1817年、20才の時に作曲したピアノソナタ。

第1楽章、アレグロ・マ・ノン・トロッポ。力強い主題が印象的。

第2楽章、アンダンテ。初めは静かだが、やがて情熱的に。

第3楽章、スケルツォ:アレグレット - トリオ。リズミカルで軽やかな音楽。

第4楽章、アレグロ・ジュスト。明るく、多彩な音楽。

2025年12月、NHKスタジオでの演奏。ピアノは鈴木愛美。


シマノフスキ:メトープ

ポーランドの作曲家、カロル・シマノフスキが、1915年に作曲したピアノ曲。

メトープとは、浮彫石板のことで、シマノフスキが地中海のシチリアや北アフリカを旅した際に目にしたギリシャ時代の遺跡の浮彫石板を目にしたことから、そう名付けられた。

ギリシャ神話のオデッセウスが、トロイ戦争からの帰還中に、出会った女神たちの名前がパート名になっている。

セイレーンの島。カリプソ。ナウシカ。という3つのパートで構成される。

いずれも、神秘的な音楽で、ドビュッシーやラベルのような趣き。

2025年12月、NHKスタジオでの演奏。ピアノは鈴木愛美。


外山雄三:管弦楽のためのディヴェルティメント

日本の作曲家、外山雄三が1961年に作曲した、管弦楽のための音楽。

当時、民謡が大きなブームになっており、外山はこの作品に多くの民謡を取り入れている。

第1楽章、どんばん節のメロディで始まる。

第2楽章、抒情感にあふれた音楽。

第3楽章、民謡風の音楽で始まる。

2026年4月、NHKホールでの公演から。指揮は下野竜也、演奏はNHK交響楽団。

伊福部昭:交響譚詩

ゴジラのテーマ曲で知られる日本の作曲家、伊福部昭が若い頃に作曲した2楽章からなる交響詩。

1935年にパリで行われた、日本の作曲家のコンクールで第1位に輝いた作品。

その後の1943年に、時間の制約のために削ったじょんがら舞曲を加えて改編した。

第1楽章、軽快な音楽で始まる。ハチャトリアンの剣の舞のような音楽も聴こえる。また、ゴジラのテーマのような音楽も。

第2楽章、静かな音楽。日本の民謡も取り入れられている。

伊福部は、幼い頃にアイヌの即興的な音楽に興味を持っていたという。そうしたことが、クラシック音楽から映画音楽などの多彩な音楽の背景にあるのかもしれない。

2026年4月、NHKホールでの公演から。指揮は下野竜也、演奏はNHK交響楽団。


2026年5月30日土曜日

シューベルト:メヌエット 嬰ハ短調

シューベルトが、1814年頃に作曲したと考えられている、メヌエット。

メヌエットという印象とは違い、宗教音楽のような趣の音楽。

2分にも満たない短い曲だが、強烈な印象を残すピアノ曲。

この曲の楽譜は、ミサ曲のベネディクトゥスの裏面に書かれていた。

2025年4月、浜離宮朝日ホールでの公演から、ピアノは、ルーカス・ゲニューシャス。

2026年5月16日土曜日

ラフマニノフ:交響曲第1番

セルゲイ・ラフマニノフが、1895年に作曲した最初の交響曲。

ロシア正教会の聖歌や、ロマの音楽の影響があると言われている。

第1楽章、Grave - Allegro ma non troppo。冒頭の劇的なGrave 。それに続くAllegroは、ロシアらしい音楽。

第2楽章 Allegro animato。

第3楽章 Larghetto。

第4楽章 Allegro con fuoco - Largo。壮麗な音楽で始まる。その後、ラフマニノフらしい音楽が展開される。

2025年のルツェルン音楽祭での公演から。指揮はリッカルド・シャイー、演奏はルツェルン祝祭管弦楽団。


ラフマニノフ:幻想曲『岩』

セルゲイ・ラフマニノフが、まだ20才の1893年に作曲した、管弦楽のための幻想曲。

ロシア語では正確には、岩ではなく、断崖という言葉が正しい。

チェーホフの『旅中』という短編小説にインスピレーションを得て作曲したと言われている。

小説は、初老の男と少女との交流を描いており、最後の別れの場面で、雪が降り積もる中で少女の乗ったソリを見送る男の様子を、チェーホフは”断崖”のようだと表現した。

ラフマニノフはチェーホフとも交流があり、この楽譜をチェーホフに送っている。

チャイコフスキーはこの曲を気に入り、自ら指揮をすることを申し出たというが、直後のチャイコフスキーの死によって、それは実現しなかった。

前半はロマティックな静かな音楽で、後半は荒々しいダイナミックな音楽。

2025年のルツェルン音楽祭での公演から。指揮はリッカルド・シャイー、演奏はルツェルン祝祭管弦楽団。