2013年1月13日日曜日

リヒャルト・シュトラウス:オペラ『ナクソス島のアリアドネ』

Rシュトラウスが、47才頃に作曲したオペラ。ホフマンスタールの台本。最初、劇中劇として作成した物を、後にオペラに変更した。

そのせいか、Rシュトラウスの『サロメ』や『薔薇の騎士』などの他のオペラとは、趣の変わったものとなっている。

あるスポンサーに、悲劇と喜劇を同時に演じろ、と言われ、その状況の不条理さに戸惑う人々の姿が描かれる。

第1幕は、悲劇こそ芸術の王道と考える作曲者と、それを軽い気持ちで慰める喜劇の人々、そうした対照的なドタバタが、軽い音楽で展開される。

第2幕では一転、悲劇と喜劇が、一体となった素晴らしいオペラが演じられる。Rシュトラウスの重厚で濃密な音楽が、第1幕のドタバタの後で、より印象的に感じられる。

悲劇と喜劇が一体となり、美しい音楽が伴えば、最高の芸術が生まれる、ということか。

2006年のチューリッヒ歌劇場の講演は、悲劇側のソプラノ、アリアドネ役のエミリー・マギーと、喜劇側のソプラノ、チェルピネッタ役のエレーナ・モシェクの二人の”対決”が見事。

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