ヴェルディが、1853年に書き上げたオペラ。アレクサンドル・デュマの同名の小説の劇場版を見て感激したヴェルディが、短期間で作曲したといわれている。
パリの社交界で華麗な生涯を送っていた娼婦が、一人の若い貴族と出会い、真剣に愛しながらも、彼の将来を案じ、独り身を引き、最後は病いで命を落とすというストーリー。
個人的には、ヴェルディのオペラの中でも、最も好きな作品の一つ。
とにかく、このオペラの出来は、主人公のヴィオレッタにかかっている。
若い貴族、アルフレードの父から、息子と別れるように説得され、身を引くヴィオレッタ。何も知らないアルフレードから侮辱を受けるシーンでのヴィオレッタの悲しさなど、ヴィオレッタを演じるソプラノには、歌唱力の他にも、ヴィジュアルな美しさ、豊かな演技力が要求される。
パーティー会場で歌われる陽気な乾杯の歌、ヴィオレッタと彼女を説得するアルフレッドの父との二重唱、侮辱されたヴィオレッタが歌うアリアなど、聞き所は満載。
ヴェルディの作品のみならず、数多くあるオペラ作品の中でも、屈指のオペラの一つといっていいだろう。
2007年10月、パルマ国立歌劇場での公演。ヴィオレッタを演じたのは、ブルガリア出身のスヴェトラ・ヴァシレヴァ。指揮は、ロシア人のユーリ・テミルカーノフ。
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