2025年1月19日日曜日

ストラヴィンスキー:3楽章の交響曲

イーゴリ・ストラヴィンスキーが、1945年にアメリカの市民権を得てから最初に作曲した作品。

第1楽章、4分音符=160。ストラヴィンスキーらしい、パンチの効いたファンファーレのような音楽で始まる。

第2楽章、アンダンテ - インターリュード。8分音符=76と一点して静かな音楽に。

第3楽章、コン・モート。春の祭典のような音楽で始まる。最後は、エキセントリックなフィナーレ。

ストラヴィンスキーのアメリカへの挨拶状と言ったところか。

2024年11月、サントリーホールでの公演から。指揮はニキータ・ボリソグレブスキー、演奏はNHK交響楽団。


エルガー:ヴァイオリン協奏曲

エドワード・エルガーが、1910年に作曲したヴァイオリンのための協奏曲。

演奏時間は約45分という、ヴァイオリン協奏曲としては異例の長さ。

第1楽章、アレグロ。静かな音楽の中に、情熱が隠れているという印象。

第2楽章、アンダンテ。ロマンチックな音楽。

第3楽章、アレグロ・モルト。ヴァイオリンの超絶技法が楽しめる。

2024年9月、ロンドンのバービカンホールでの公演から。ヴァイオリンはヴィルデ・フラング、指揮はアントニオ・パッパーノ、演奏はロンドン交響楽団。

ヴァインベルグ:トランペット協奏曲

ポーランド生まれのミェチスワフ・ヴァインベルグが、1967年に作曲したトランペットのための協奏曲。

ユダヤ人であったヴァインベルグは、ナチスの侵攻を受けてソ連に亡命し、その地でショスタコヴィチらと親交を持っていた。

しかし、スターリンの反ユダヤ人キャンペーンが始まると逮捕されるなどの災難にも見舞われた。

第1楽章、エチューズ。

明らかにショスタコヴィチの影響が感じられる、騒がしい音楽。

第2楽章、エピソーズ。

一点して、静かな音楽。

第3楽章、ファンファーレズ。

メンデルスゾーン、リムスキー・コルサコフ、ストラヴィンスキーなどからの引用で構成される。

2024年11月のNHKホールでの公演から。指揮はアンドレス・オロスコ・エストラーダ、トランペットはラインホルト・フリードリヒ、演奏はNHK交響楽団。


2025年1月11日土曜日

ラヴェル:高雅で感傷的なワルツ

モーリス・ラヴェルが、ピアノ版を元に、1912年に管弦楽版として作曲した。

ピアノ曲は、他の作曲家の作品と合わせて、作曲家名を伏せて演奏されるというユニークな形で初演された。

ラヴェルは、シューベルトのワルツを元に作曲したと語ったという。

8つの曲から構成される。最後のエピローグは、それまでの7つの曲が回想されるという型式だが、ワルツ曲にしては、消え入るような音楽でフィナーレを迎える。

2024年11月、東京のNHKホールで行われた公演から。指揮は山田和樹、演奏はNHK交響楽団。


ラフマニノフ:音の絵(作品39)

セルゲイ・ラフマニノフが、ロシアを離れる直前に完成させた練習曲。

絵画的練習曲『音の絵』は2巻からなり、こちらは1920年に出版された第2曲。

9つの曲から構成される。ラフマニノフらしい哀愁に満ちた音楽だが、練習曲という性格からか、その感情は抑えられているようだ。

2024年11月、桂離宮朝日ホールでの演奏から。ピアノは、アレクサンダー・コブリン。


ドビュッシー:イベリア

クロード・ドビュッシーが、1905年から1908年に作曲した、以下の3つの曲から構成される組曲。”映像”と言われるピアノと管弦楽のための音楽の一つ。

街の道と田舎の道(Par les rues et par les chemins)

夜の薫り(Les parfums de la nuit)

祭りの日の朝(Le matin d'un jour de fête)

”イベリア”という名前の通り、スペインをテーマにした音楽で、ドビュッシーがどのようにスペインをイメージしていたのかが、興味深い。

スペインらしいメロディーが所々に現れるが、明らかに”ドビュッシーの音楽”。

2024年11月、東京のNHKホールで行われた公演から。指揮は山田和樹、演奏はNHK交響楽団。