2025年6月28日土曜日

コープランド:組曲『入札地』

ロシア系ユダヤ人として、アメリカのニューヨークで生まれた作曲家、アーロン・コープランドは、1954年に唯一となるオペラ『入札地』を作曲した。

その中から、3つの曲を組曲として構成した作品。

入札地に暮らす農家の娘と、そこで働く季節労働者の若者との、恋の物語。

2番目の曲、パーティーの情景には、現代音楽風の不協和音を使ったパートが登場する。

2024年11月、アメリカのクリーブランドにある、ジャック、ジョセフ&モートン・マンデル・コンサートホールでの公演から。指揮はデーヴィッド・ロバートソン、演奏はクリーブランド管弦楽団。

2025年6月22日日曜日

モーツァルト:ピアノ協奏曲第9番

モーツァルトが1777年に作曲した9番目のピアノ協奏曲。ジェノム、という愛称を持っている。

第1楽章、アレグロ。弦楽の流れるような旋律が美しい。

第2楽章、アンダンティーノ。第1楽章とのギャップが凄い。モーツァルトの中でも屈指の名曲。

第3楽章、ロンドー、プレスト。ピアノのカデンツァが多彩で、この楽章だけで様々な音楽を味わえる。

同じ時期に、第6番、第7番、第8番も作曲されているが、この第9番が最も完成度が高いと言われている。

2025年4月、大阪の住友いずみホールでの公演から。演奏は、フライブルク・バロック・オーケストラ。ピアノは、クリスティアン・ベザイデンホウト。


モーツァルト:ピアノ協奏曲第17番

モーツァルトが、1784年に作曲した、一連のピアノ協奏曲(14番〜19番)の一曲。 

第1楽章、アレグロ。明るい貴重。ピアノとオーケストラの掛け合いが美しい。

第2楽章、アンダンテ。静かな、静かな楽章。

第3楽章、アレグレット - プレスト。軽やかでリズミカルな音楽。

メシアンは、モーツァルトの中で一番美しい曲、と絶賛した。ベートーヴェンも、この曲をベースに、ピアノ協奏曲第4番を作曲したと言われている。

2025年4月、大阪の住友いずみホールでの公演から。演奏は、フライブルク・バロック・オーケストラ。


2025年6月7日土曜日

メンデルスゾーン:弦楽八重奏曲

フェリックス・メンデルスゾーンが、1825年、わずか16歳の時に作曲した室内楽曲。

第1楽章、アレグロ・モデラート・コン・フォーコ。ひたすら明るく、伸びやかな音楽。

第2楽章、アンダンテ。

第3楽章、スケルツォ。アレグロ・レジェリッシモ。

第4楽章、プレスト。一転して、リズミカルな、民族音楽のような音楽。

メンデルスゾーン、恐るべし。

2025年3月、トッパンホールで行われた公演から。ベルチャ四重奏団とエベーヌ四重奏団による演奏。




ツェムリンスキー:シンフォニアエッタ

ウィーン出身のユダヤ系の作曲家アレクサンダー・フォン・ツェムリンスキーが、1934年に作曲したオーケストラのための音楽。

3つの楽章から構成されている。

ナチスが1932年の選挙で大勝し、1933年にはヒトラーが首相に任命された。

第2楽章のバラードには、そうした時代の雰囲気が色濃く表れているようだ。

シェーンベルクは、ツェムリンスキーの妹と結婚し、義理の兄弟ではあったが、この曲を高く評価していた。

ツェムリンスキーとシェーンベルクは、いずれもアメリカに亡命したが、シェーンベルクと違ってツェムリンスキーは、渡米後はほとんど無名のまま生涯を終えている。

2025年2月、NHKホールでの公演から。指揮はペトル・ポペルカ、演奏はNHK交響楽団。


ドボルザーク:交響詩『のばと』

チェコの作曲家、アントニン・ドボルザークが、1896年に作曲した交響詩。

ドボルザークは、1896年にこの曲を含めて4つの交響詩を作曲している。いずれも、ボヘミア出身の詩人、カレル・ヤロミール・エルベンの詩集からテーマが採られている。

ドボルザークは、当時のオーストリア帝国下のにあったボヘミア王国のネラホゼヴェスに生まれている。

20分ほどの小曲ながら、5つの部分に分かれていて、ドボルザークらしいダイナミックな音楽から、哀愁的な音楽や、ロマンティックな音楽など、多彩な音楽が楽しめる。

初演は1898年に行われたが、ドボルザークが自らの後継者と目したレオシュ・ヤナーチェクが指揮棒を振った。

2025年2月、NHKホールでの演奏から。指揮はペトル・ポペルカ、演奏はNHK交響楽団。