セルゲイ・ラフマニノフが、まだ20才の1893年に作曲した、管弦楽のための幻想曲。
ロシア語では正確には、岩ではなく、断崖という言葉が正しい。
チェーホフの『旅中』という短編小説にインスピレーションを得て作曲したと言われている。
小説は、初老の男と少女との交流を描いており、最後の別れの場面で、雪が降り積もる中で少女の乗ったソリを見送る男の様子を、チェーホフは”断崖”のようだと表現した。
ラフマニノフはチェーホフとも交流があり、この楽譜をチェーホフに送っている。
チャイコフスキーはこの曲を気に入り、自ら指揮をすることを申し出たというが、直後のチャイコフスキーの死によって、それは実現しなかった。
前半はロマティックな静かな音楽で、後半は荒々しいダイナミックな音楽。
2025年のルツェルン音楽祭での公演から。指揮はリッカルド・シャイー、演奏はルツェルン祝祭管弦楽団。
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