2026年5月16日土曜日

ラフマニノフ:幻想曲『岩』

セルゲイ・ラフマニノフが、まだ20才の1893年に作曲した、管弦楽のための幻想曲。

ロシア語では正確には、岩ではなく、断崖という言葉が正しい。

チェーホフの『旅中』という短編小説にインスピレーションを得て作曲したと言われている。

小説は、初老の男と少女との交流を描いており、最後の別れの場面で、雪が降り積もる中で少女の乗ったソリを見送る男の様子を、チェーホフは”断崖”のようだと表現した。

ラフマニノフはチェーホフとも交流があり、この楽譜をチェーホフに送っている。

チャイコフスキーはこの曲を気に入り、自ら指揮をすることを申し出たというが、直後のチャイコフスキーの死によって、それは実現しなかった。

前半はロマティックな静かな音楽で、後半は荒々しいダイナミックな音楽。

2025年のルツェルン音楽祭での公演から。指揮はリッカルド・シャイー、演奏はルツェルン祝祭管弦楽団。


0 件のコメント:

コメントを投稿