2021年1月24日日曜日

ラーション サクソフォーン協奏曲

 スウェーデンの作曲家、ラーションが1934年に作曲したサクソフォーンのための協奏曲。

ラーションは20世紀のスウェーデンを代表する作曲家。色々な分野に挑戦した。

サクソフォーンという楽器のせいか、クラシック音楽ではなく、ちょっとフォーマルなジャズのように感じられる。

第1楽章 Allegro molto moderato。

第2楽章 Adagio。

第3楽章 Allegro scherzando。

2020年10月、東京芸術劇場で行われた公演から。指揮は鈴木雅明、サクソフォーンは須川展也、演奏はNHK交響楽団。


ブラームス:ヴィオラソナタ第2番

ヨハネス・ブラームスは、1894年にクラリネット用にソナタを作曲したが、翌年にヴィオラ用にも編曲している。

第1楽章 アレグロ・アマービレ。華やかな印象の音楽で始まる。

第2楽章 アレグロ・アパッショナート。重厚なブラームスらしい音楽。

第3楽章 アンダンテ・コン・モート、アレグロ。再び華やかな音楽に戻り、幸せな雰囲気のフィナーレを迎える。

2018年6月、東京のトッパンホールでの演奏から。ヴィオラはニルス・メンケマイヤー、ピアノは島田彩乃。


ドビュッシー:チェロソナタ

クロード・ドビュッシーが、1915年に作曲したチェロソナタ。

ドビュッシーが最晩年に取り組んだソナタ曲の1つ。

Prologue : Lent。

Sérénade : Modérément animé。

Final : Animé, léger et nerveux - Lento。

2018年6月、東京のトッパンホールで行われた公園から。チェロはマット・ハイモヴィッツ、ピアノは児玉麻里。


プーランク:チェロソナタ

フランシス・プーランクが作曲した唯一のチェロソナタ。1949年に初演された。

第1楽章、 Allegro - Tempo di Marcia。

第2楽章、Cavatine。

第3楽章、Ballabile。

第4楽章、Finale。

2018年6月、東京のトッパンホールで行われた公園から。チェロはマット・ハイモヴィッツ、ピアノは児玉麻里。


ライネッケ:フルートソナタ

ドイツのロマン派の作曲家、カール・マイネッケが1882年に作曲したフルートのためのソナタ。

ロマン派の作家、フリードリッヒ・フーケの戯曲『ウンディーネ』に着想を得て作曲された。

これぞロマン派の音楽という印象。フルートという楽器の表現力の豊かさを教えてくれる。

第1楽章 Allegro。物語の悲劇性を暗示するような音楽。

第2楽章 間奏曲:Allegreto vivace。ひと時の喜びの音楽。

第3楽章 Andante tranquilo。静かな哀愁に満ちた音楽。

第4楽章 Allegro molto agitato ed appassionato quasi Presto。

2019年7月、武蔵野市民文化会館小ホールでの公演から。フルートはマチュー・デュフォー、ピアノは浦壁 信二。


ミヨー:フルートとピアノのためのソナチネ

フランスのダリウス・ミヨーが作曲した、フルートとピアノのためのソナチネ。

第1楽章、Tandle。

第2楽章、Souple。何とも不思議な音楽。とても短い楽章。

第3楽章、Clair。空間をふわふわと浮遊しているような印象の音楽。

2019年7月、武蔵野市民文化会館小ホールでの公演から。フルートはマチュー・デュフォー、ピアノは浦壁 信二。


プーランク:フルートソナタ

フランシス・プーランクが、1956年から1957年にかけて作曲したフルートのためのソナタ。

ドビュッシーの晩年のソナタ集を意識して作曲したと言われるソナタ曲の1つ。

第1楽章 アレグロ・マリンコリーコ。色々なメロディが展開される。ドビュッシーのような雰囲気を感じる。

第2楽章 カンティレーナ。哀愁に満ちた音楽。

第3楽章 プレスト・ジオコーソ。軽快で心が踊っているような音楽。最後は唐突なフィナーレ。

2019年7月、武蔵野市民文化会館小ホールでの公演から。フルートはマチュー・デュフォー、ピアノは浦壁 信二。


2021年1月16日土曜日

ロッシーニ:オペラ『セミラーミデ』

ジョアキーノ・ロッシーニが、1822年から1823年にかけて作曲したオペラ・セリア。

ロッシーニはこの曲を作る前にドイツを訪れてベートーヴェンなどに面会している。この音楽にはドイツらしい重厚な音楽が取り入れられている。

原作はヴォルテールの悲劇『セミラミス』。セミラミスは古代アッシリアの伝説的な女王で、夫である王を殺害し、有名なバビロンの空中庭園を作ったと言われている。

最後は息子の手で殺されたとも言われているが、この作品ではそのストーリーが悲劇の骨格になっている。

ロッシーニはこのオペラをヴェネツィアで初演したが、その後はパリを中心に活動し、これがイタリアで初演された最後のオペラになった。

2018年3月、ニューヨークのメトロポリタンオペラの公演。


ドビュッシー:ヴァイオリンソナタ

クロード・ドビュッシーが、1916年から1917年にかけて作曲した、唯一のヴァイオリンソナタ。

ドビュッシーは、晩年に6曲のソナタ曲を作ることを計画していたが、この3つ目のソナタが最後のソナタになった。

さらに、この曲はドビュッシーが最後に作曲した曲でもあった。この曲を作った翌年、1918年にドビュッシーは55歳で亡くなった。

作曲にあたっては、ヴァイオリニストのガストン・プーレの意見を参考にした。

初演は、そのプーレのヴァイオリンと自身のピアノ演奏によって行われた。

第1楽章 Allegro vivo。ダークで不安げな音楽。

第2楽章 Intermède. Fantasque et léger。不思議な不協和音のような音楽で始まる。

第3楽章 Finale. Très animé。とらえどころのないような音楽。

随所にドビュッシーらしい音楽が登場し、ドビュッシー音楽のハイライトのような曲。

2018年7月、豊田市コンサートホールでの演奏から。ヴァイオリンはヴァディム・レーピン、とピアノはアンドレイ・コロベイニコフ。


2021年1月9日土曜日

ビクトリア:レクイエム(死者のための聖務)

16世紀のスペインで活躍したアビラ出身のトマス・ルイス・デ・ビクトリアによるレクイエム。

ビクトリアは、ルネサンス期のスペイン最大の作曲家と言われる。

スペインのカルロス1世の娘、フェリペ2世の妹であるマリア大后に仕えていたが、その大后が亡くなった時に捧げられたレクイエム。1605年に発表された。

モーツァルト、ヴェルディなどのレクイエムとは全く違ったレクイエムで、まさに天上の音楽といった趣き。

聴いていると、次第に自然と敬虔な気持ちになっていくのが感じられる。

ちなみに、ビクトリアは若い頃イタリアでイエズス会に入会し司祭となったが、1586年にスペインに帰国した。

一方のマリア大后は、親戚のマクシミリアンと結婚しウィーンで暮らし、後のルドルフ2世とマティウスを産んだ。夫の死後、1582年にスペインに戻った。

その2人の出会いが、この不朽の名曲を産んだということか。

2019年6月、東京オペラシティー コンサートホールでのタリス・スコラーズの公演から。


ゲレーロ:モテット『マリアよ あなたはすべてに美しい』

16世紀の スペイン、セビーリャに生まれて、多くの宗教音楽を作曲したフランシスコ・ゲレーロが、1570年に発表したモテット集の中の1曲。

実に優しい、穏やかな音楽で、聞いていくうちに心が静かになっていくのを感じる。

2019年6月、東京オペラシティー コンサートホールでのタリス・スコラーズの公演から。