16世紀のスペインで活躍したアビラ出身のトマス・ルイス・デ・ビクトリアによるレクイエム。
ビクトリアは、ルネサンス期のスペイン最大の作曲家と言われる。
スペインのカルロス1世の娘、フェリペ2世の妹であるマリア大后に仕えていたが、その大后が亡くなった時に捧げられたレクイエム。1605年に発表された。
モーツァルト、ヴェルディなどのレクイエムとは全く違ったレクイエムで、まさに天上の音楽といった趣き。
聴いていると、次第に自然と敬虔な気持ちになっていくのが感じられる。
ちなみに、ビクトリアは若い頃イタリアでイエズス会に入会し司祭となったが、1586年にスペインに帰国した。
一方のマリア大后は、親戚のマクシミリアンと結婚しウィーンで暮らし、後のルドルフ2世とマティウスを産んだ。夫の死後、1582年にスペインに戻った。
その2人の出会いが、この不朽の名曲を産んだということか。
2019年6月、東京オペラシティー コンサートホールでのタリス・スコラーズの公演から。
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