2021年7月31日土曜日

ヴォジーシェク:交響曲

ヤン・ヴァーツラフ・ヴォジーシェクが作曲した唯一の交響曲。

ヴォジーシェクは1791年にチェコで生まれ、その後ウィーンにおいて活躍したが、1825年に34才の若さで亡くなってしまった。

ウィーン学友協会の会員であり、宮廷オルガン奏者にも選ばれて、ベートーヴェンとも交友関係にあったという。

第1楽章。モーツァルトのような音楽。

第2楽章。静かな音楽。

第3楽章。ベートーヴェンのような音楽。

第4楽章。この楽章は、ヴォジーシェクのオリジナリティが感じられる。

2020年9月、ライプチヒのゲヴァントハウスでの演奏から。指揮はヘルベルト・ブロムシュテット、管弦楽はライプチヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団。


2021年7月22日木曜日

ルトスワフスキ:弦楽四重奏曲

ポーランド出身のヴィトルト・ルトスワフスキが、1964年に作曲した弦楽四重奏曲。

各パートが独立していて、自由なテンポで演奏することが、ルトスワフスキによって指定されているというユニークな弦楽四重奏曲。

第1楽章。ゆったりとした音楽。

第2楽章。ピチカートが多用される。心を不安にさせるような、不協和音のような音楽。

第3楽章。静かな音楽だが、相変わらず不安な印象を与える音楽が続く。

モダンな雰囲気の中に、伝統的なクラシカルな要素も感じられる。

2019年9月、第一生命ホールでのアマリリス弦楽四重奏団による演奏。


ハイドン:弦楽四重奏曲第77番

フランツ・ヨーゼフ・ハイドンが1797年に作曲した、77番目の弦楽四重奏曲。

当時、オーストリアはフランスのナポレオンの侵略に苦しんでいて、ハイドンは故国のオーストリアを鼓舞する気持ちでこの曲を作曲したと言われている。

第1楽章、Allegro。GEFDCという始まりだが、これは、Gott erhalte Franz den Kaiserを意味しているという。晴れやかイメージの音楽。

第2楽章、Poco Adagio. Cantabile。オーストラの祝歌とその変奏曲。ゆったりとした静かな音楽。

第3楽章、Menuetto。軽やかなメヌエット。

第4楽章、Finale. Presto。華やかなフィナーレ。

2019年10月、武蔵野市民文化会館小ホールにおける、ヴィジョン弦楽四重奏団の演奏から。


2021年7月17日土曜日

チャイコフスキー:組曲第3番

チャイコフスキーが1884年に作曲した、管弦楽用の組曲。

第1曲、エレジー。表題のような抒情的な音楽。

第2曲、優雅なワルツ。チャイコフスキー得意のワルツ。

第3曲、スケルツォ。軽快なスケルツォ。

第4曲、主題と変奏曲。主題と12の変奏曲から構成されている。チャイコフスキーの様々な音楽要素が散りばめられていて、楽しい。

2021年6月、ベルリンのフィルハーモニーで行われた、ベルリンフィル・ヨーロッパ・コンサートから。新型コロナの影響で、予定されていたバルセロナで開催できず、急遽フィルハーモニーのホワイエで開催された。


ピアソラ:バンドネオン協奏曲「アコンカグア」

アルゼンチン出身のアストル・ピアトラによる、バンドネオンとオーケストラのための協奏曲。

アコンカグアとは、アルゼンチンとチリの国境にまたがる南米最高峰の山の名前。この曲に対するピアソラの想いがうかがえる。

第1楽章、いかにもピアソラの音楽といった感じのタンゴ。

第2楽章、一転して哀愁のある静かな音楽。バンドワゴンの演奏に続いて、オーケストラの様々な楽器がその哀愁のあるメロディを引き継いでいく。

第3楽章、フィナーレにふさわしいリズミカルでダイナミックな音楽。

2021年5月、東京、池袋の東京芸術劇場での公演から。バンドネオンは三浦 一馬、原田 慶太楼の指揮によるNHK交響楽団の演奏。


ヒナステラ:協奏的変奏曲

アルゼンチン生まれの作曲家、アルベルト・エバリスト・ヒナステラが1953年に作曲した、オーケストラのための変奏曲。 

ピアソラは、このヒナステラの元で音楽を学んでいた。

冒頭のチェロとハープによる主題に続いて、様々な楽器や曲調の変奏曲が演奏されていく。

I. チェロとハープによる主題。

II. 管楽器の間奏曲。

III. フルートによる愉快な変奏曲。

IV. クラリネットによるスケルツォの変奏曲。

V. ビオラによる劇的な変奏曲。

VI. オーボエとファゴットによるカノンの変奏曲。

VII. トランペットとトロンボーンによるリズム的変奏曲。

VIII. バイオリンの常動的な演奏曲。

IX. ホルンによる田園風変奏曲

X. 管弦器の間奏曲

XI.コントラバスによる主題の再現

XII. オーケストラによるロンドのフィナーレ。

2021年5月、東京、池袋の東京芸術劇場での公演。原田 慶太楼の指揮によるNHK交響楽団の演奏。