2022年9月25日日曜日

バッハ:イタリア協奏曲

バッハが1735年に作曲したチェンバロのための音楽。

イタリアの協奏曲を研究していたバッハの集大成。チェンバロの独奏だけで、イタリアの協奏曲(Konzert)の核心を表現している。

第1楽章、アレグロ。

第2楽章、アンダンテ。内省的な音楽。

第3楽章、プレスト。リズミカルな明るい音楽。

2022年7月、かつしかシンフォニーヒルズでの演奏から。ピアノは三浦謙司。


2022年9月11日日曜日

シュミット:バレエ組曲『サロメの悲劇』

ドイツ系フランス人のフローラン・シュミットが作曲し、1907年に初演されたバレエ作品のための音楽。

シュミットはパリ音楽院でマネスやフォーレらに学んだ。その音楽は、ストラヴィンスキーやメシアンなどに影響を与えたと言われている。

序曲、オーボエが物語の舞台である中東の雰囲気を醸し出す。

真珠の踊り、華やかでダイナミックな音楽。

海上の誘惑、ロマンチックな音楽。

稲妻の踊り、稲妻が太鼓で表現される。

恐怖の踊り、ストラビンスキーに影響を与えたと言われる狂気の音楽。

2022年6月に東京芸術劇場で行われた公演から。指揮はステファヌ・ドゥネーヴ、演奏はNHK交響楽団。


コダーイ:無伴奏チェロ・ソナタ

ハンガリーの作曲家、ゾルターン・コダーイが1915年に作曲した無伴奏チェロ・ソナタ。

超絶技巧が要求される難曲として知られている。さらに、チェロを打楽器としても使うというチェロ曲の可能性も追求されている。

第1楽章、アレグロ・マエストーソ・マ・アパッシオナート。地の底から響き渡ってくるような音楽。一気にその魅力に引き込まれる。

第2楽章、アダージョ(コン・グランデスプレッシオーネ)。静かに祈るようなアダージョで始まるが、次第に低音が響く激しい音楽になっていく。

第3楽章、アレグロ・モルト・ヴィヴァーチェ。民族ダンスが踊れるような音楽。様々な技法が披露される。

2022年7月、ハクジュホールでの演奏から。チェロはウィーンフィルの首席チェロリストを務めたこともあるハンガリー人のタマーシュ・ヴァルガ。


2022年9月4日日曜日

シューマン:クライスレリアーナ

ロベルト・シューマンが1838年に作曲した、8曲からなるピアノ曲集。ショパンに献呈されている。

クライスレリアーナという名前は、E.T.A.ホフマンの音楽評論集の題名から取られている。

ピアノ曲の様々な特徴である緩急や高低、そこから呼び起こされる様々な感情、喜び、悲しみ、祈り、厭世などが折り込まれていて、まさにピアノ曲の一つの極地がここにはある。

第1曲 Äußerst bewegt ニ短調 激しく躍動して。

第2曲 Sehr innig und nicht zu rasch 変ロ長調 たいへん心をこめて速すぎずに。

第3曲 Sehr aufgeregt ト短調 激しく駆り立てるように~いくぶんゆっくりと。

第4曲 Sehr langsam 変ロ長調 きわめて遅く~いくぶん動きをもって。

第5曲 Sehr lebhaft ト短調 非常に生き生きと。

第6曲 Sehr langsam 変ロ長調 きわめて遅くいくぶん動きをもって。

第7曲 Sehr rasch ハ短調→変ホ長調 非常に速く~さらに速く。

第8曲 Schnell und spielend ト短調 速くそして遊び心をもって。

2019年10月15日、東京の紀尾井町ホールでの演奏から。ピアノはニコラ・アンゲリッシュ。


2022年9月3日土曜日

リャードフ:交響詩『キキモラ』

ロシアの音楽家、アナトーリ・リャードフが、1909年に作曲した曲。

副題に、”管弦楽のための民話”とあり、スラブの民話がテーマの短い交響詩になっている。

未完に終わった自らのオペラ『シンデレラ』の中の着想から作られた。

キキモラは魔法使いに育てられた少女で、大人になってからも全ての人間に対して悪意を抱いていた。

しかし、リャードフの音楽はあくまでも美しい。

2022年6月25日、ベルリンのワルトビューネ野外音楽堂で行われた、ベルリン・フィルのサマーコンサートから。


モーツァルト:交響曲第36番『リンツ』

モーツァルトが、1783年に作曲した36番目の交響曲。

リンツ滞在中に、ホーエンシュタイン伯爵のためにわずか4日間で作曲したと言われている。

モーツァルトが天才であることを証明するには、この曲だけでも十分かもしれない。

第1楽章、アダージョ - アレグロ・スピリトーソ。リズミカルでかつ爽やかな音楽。

第2楽章、アンダンテ。ゆったりとした音楽。

第3楽章、メヌエット。再びリズミカルな音楽。

第4楽章、プレスト。第1楽章のように軽快な雰囲気が戻ってくる。美しく流れるような音楽が次々に現れてフィナーレを迎える。

2022年5月7日、ベルリンのフィルハーモニーでの公演から。指揮は沖澤のどか、演奏はベルリン・フィルハーモニー・カラヤン・アカデミー。