2024年11月16日土曜日

尾崎宗吉:小弦楽四重奏曲

1945年5月、中国大陸にて戦病死した、尾崎宗吉が1935年、20歳で作曲した、弦楽四重奏曲。

山田耕作も、その独創的な音楽を高く評価したという。

第1楽章。若者らしい、爽やかで、軽やかな音楽。

第2楽章。牧歌的な音楽。

第3楽章。リズミカルだが、不協和音のような音楽。

2022年6月、めぐろパーシモンホールでの公演から。クァルテッド・インテグラにより演奏。


尾崎宗吉:幻想曲とフーガ

1945年5月、中国大陸にて戦病死した、尾崎宗吉が1936年、21歳で作曲した、ピアノとチェロのための音楽。

チェロの伸びやかな音楽が、何かを回想するように流れていく。

2022年6月、めぐろパーシモンホールでの公演から。ピアノは黒岩航紀、チェロは吉川展生。


尾崎宗吉:ヴァイオリン・ソナタ第2番

 1945年5月、中国大陸にて戦病死した、尾崎宗吉が1938年、23歳で作曲した、ピアノとチェロのための音楽。

ヴァイオリン・ソナタ第1番が批判されて、しばらく作曲から遠ざかっていた尾崎の、リベンジの曲。

第1楽章。冒頭から、そうした尾崎の感情が爆発しているようだ。

第2楽章。不思議な浮遊感を感じる音楽。

第3楽章。再び、激しい感情。

2022年6月、めぐろパーシモンホールでの公演から。ピアノは黒岩航紀、チェロは渡辺玲子。


尾崎宗吉:夜の歌

1945年5月、中国大陸にて戦病死した尾崎宗吉が、出征前の1943年3月に作曲した最後の曲。

その後、尾崎には召集令状が発行されて、その初演を耳にすることは叶わなかった。

短い曲ながら、1音1音、噛み締めるように作られた曲なのだと感じられる。

2022年6月、めぐろパーシモンホールでの公演から。ピアノは黒岩航紀、チェロは吉川展生。


尾崎宗吉:ヴァイオリン・ソナタ第3番

1945年5月、中国大陸にて戦病死した、尾崎宗吉が1939年に作曲した、ヴァイオリン・ソナタ。

1. 夜曲。不安な時代を表しているような音楽。

2. トゥカッータ。目まぐるしく展開する音楽。

2022年6月、めぐろパーシモンホールでの公演から。ピアノは黒岩航紀、チェロは渡辺玲子。


シェーンベルク:ヴァイオリン協奏曲

アルノルト・シェーンベルクが、アメリカにいた1934年から1936年にかけて作曲した、唯一のヴァイオリン協奏曲。

十二音技法によって作曲されているが、古典的な構成の協奏曲。新天地のアメリカで、この音楽を聴くことになる聴衆を意識していたのかもしれない。

第1楽章 ポーコ・アレグロ - ポーコ・メーノ・アレグロ - ヴィヴァーチェ・マ・ノン・トロッポ。多彩な音楽が次々と登場する。

第2楽章 アンダンテ・グラツィオーソ。ヴァイオリンの音楽に導かれるように、緊張感のある音楽が展開される。

第3楽章 フィナーレ アレグロ。それまでの展開が嘘のような、ダイナミックな音楽。後半は、ヴァイオリンの驚異的なテクニックが披露される。

2024年6月、サントリーホールでの公演から。指揮は鈴木優人、ヴァイオリンはイザベル・ファウスト、演奏はNHK交響楽団。


シューベルト:交響曲第5番

フランツ・シューベルトが、1816年に作曲した5番目の交響曲。

知り合いの小規模な演奏楽団のために作曲した交響曲と言われている。

第1楽章 Allegro。伸びやかな第1主題。音楽を聞くことの喜びが素直に感じられる。

第2楽章 Andante con moto。牧歌的な始まりだが、緩やかに変化していく。

第3楽章 Menuetto. Allegro molto。リズミカルなメヌエット。

第4楽章 Allegro vivace。華やかな音楽が展開し、晴々しい気分のままフィナーレを迎える。

ベートーヴェンのような荘厳な音楽ではなく、モーツァルトのような天上の音楽ではなく、身近な人々との打ち解けた楽しい会話のような、そんなシューベルトの音楽の特徴が、よく表れている。

2024年6月、サントリーホールでの公演から。指揮は鈴木優人、演奏はNHK交響楽団。


オペラ:ポンキエッリ『ジョコンダ』

イタリアのアミルカレ・ポンキエッリが、ヴィクトル・ユーゴーの原作に基づいて作曲し、1876年に初戦された、4幕もののオペラ。

ヴェネツィアを舞台に、美しい歌い手であるジョコンダが、自らを犠牲にして、愛する人とその想い人を窮地から救い出すという物語。

ポンキエッリは、ヴェルディらと同じ時代に活躍した作曲家だが、1886年に急性肺炎のために51歳で亡くなった。ヴェルディもその早い死を深く悲しんだという。

2024年4月に、ナポリのサン・カルロ劇場で行われた公演から。ジョコンダ役にはアンナ・ネトレプコ、エンツォ役にはヨナフ・カウフマン。

ネトレプコとカウフマンという2大スター共演の舞台となった。