2012年3月20日火曜日

ドニゼッティ:オペラ『アンナ・ボレーナ』

ヘンリー8世が、王妃アン・ブーリンに男子が生まれないため、別な女性、ジェーン・シーモアを王妃にするまでを描いた、ドニゼッティの悲歌劇。

愛と憎しみ、権力とその行使、友情と裏切り。イタリア・オペラの魅力が満載のオペラ。ドニゼッティは、この作品で巨匠の仲間入りをした。オペラ史上でも、屈指の名作。とにかく、素晴らしい作品だ。

イングランドの王位を巡る争いの世界を、感情表現が過激なイタリア・オペラで描く。イタリア・オペラにとって、最も適した題材が、イングランドにあったというのは、少し皮肉な感じもする。

2011年の春のウィーン歌劇場の講演は、アンナ・ボレーナ(ソプラノ)にアンナ・ネトレプコ、ジョバンナ・シーモア(メゾ・ソプラノ)にエリーナ・ガランチャという2大スターの競演で話題を呼んだ。

舞台は素晴らしいの一言。エンリーコ8世(バス・バリトン)を演じたイルデブランコ・ダルカンジョロも、権力欲の強く、威圧的な役を見事に演じていた。

同じ題材で、『ブーリン家の姉妹』という映画があった。映画はそれなりに面白かった。しかし、人間の感情を描くという観点でいえば、この作品に軍配をあげる。

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