ロッシーニが1821年に作曲した32作目のオペラ。若くして引退したロッシーニの作品の中では、湖上の美人、ランスへの旅などとともに、後期のものに含まれる。
女性嫌いで、粗暴な城主、コッラディーノが、美しい女性マティルデに心を奪われ、最後は、彼女の前に跪く、という、ロッシーニらしい、たわいのないストーリー。
ロッシーによる、場面場面に応じた素晴らしい音楽を、単純に楽しめる。
今から見れば、たわいのないストーリーだが、検閲制度の厳しい時代にあっては、どうしても、このような、当たり障りのない、恋愛もの、になってしまうのだろう。
最後に、暴君を跪かせたマティルデが、その勝利を高らかに歌い上げる。
”女性たちは、勝つために、支配するために生まれてきた!”
ある意味では、どんな政治劇よりも、過激で、真実を含んでいる内容、と言えるのかもしれない。
2012年、イタリアのペーザロでのロッシーニ・オペラ・フェスティバル2012での演奏。
コッラディーノ(テノール)役のフアン・ディエゴ・フローレスは、現在、その甘いマスクと抜群の歌唱力で、最も人気のあるテノール歌手の一人。
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