2013年5月5日日曜日

ロッシーニ:オペラ『セビリアの理髪師』

ロッシーニが、1816年にわずか2週間で作曲したオペラ。短い期間で作曲されたにも関わらず、素晴らしい曲が満載。ロッシーニは、同じ年に、オテッロを含めて3曲も作っている。

原作は、フランスの劇作家、ボーマルシェが1775年に書いた同名の戯曲。ご存知のように、その9年後に書かれた『フィガロの結婚』は、モーツァルトが、1786年にダ・ポンテの脚本でオペラにしている。

このセビリアの理髪師も、一度、ナポリのパイジェッロによって、1782年にオペラに仕立てている。ロッシーニも、このパイジェッロの作品を参考にしたと言われている。

話の内容は、たわいのない恋の喜劇だが、身分の高い伯爵が、賢い理髪師のフィガロや、しっかり者の平民のロジーナに振り回されるという、貴族や王族の時代の終わりを象徴した内容になっている。

社会批判としての喜劇の本質や、フランス革命をはさんだ当時の時代背景などが感じられる。

場面をセビリアにしている部分も面白い。スペインといえば、情熱的な土地柄というイメージがすでに出来上がっていたのだろう。

『フィガロの結婚』では、すでに結婚した伯爵夫妻が登場し、今度はフィガロの結婚を巡って一悶着が起こる。それと合わせて鑑賞すると、より楽しめる。

2011年のパルマ王立劇場での公演。テノールのアルマヴィーヴァ伯爵にはドミトリー・コルチャック、メゾ・ソプラノのロジーナにはケテヴァン・ケモクリーゼ、バリトンのフィガロにはルカ・サルシ、バリトンのバルトロにはブルーノ・プラティコ、バスのドン・バジリオにはジョヴァンニ・フルラネット、そしてメゾ・ソプラノのベルタにはナタリア・ロマン。

配役が素晴らしい。それぞれの役に、それぞれの歌手としての個性がよくマッチしていた。特にケテヴァン・ケモクリーゼが、愛らしく、ちょっと賢いロジーナにぴったりとはまっていた。

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