2016年4月29日金曜日

ハイドン:交響曲第79番

ハイドンが、1783年から1784年にかけて作曲した、79番目の交響曲。イングランド交響曲の一つ。

第1楽章 Allegro。

第2楽章 Adagio。

第3楽章 Menuetto-trio。

第4楽章 Finale, viviace。

クリストファー・ホグウッド指揮、エンシェント室内管弦楽団による、1977年のザルツブルグでのモーツァルト週間1977での演奏。

ハイドン:交響曲第81番

ハイドンが、1784年に作曲した、81番目の交響曲。いわゆる、イギリス交響曲の最後にあたる曲。

第1楽章 Viviane。明るい生き生きとした音楽。

第2楽章 Andante。静かでゆっくりとした音楽。

第3楽章 Menuetto。リズム感に溢れた、これぞメヌエットといった感じの音楽。

第4楽章 Allegro。伸びやかなフィナーレのアレグロ。

あまり知られてはいない曲だが、4つの楽章がそれぞれに違った個性を発揮していて、古典的なクラシック音楽の魅力が詰まったいい曲。

クリストファー・ホグウッド指揮、エンシェント室内管弦楽団による、1977年のザルツブルグでのモーツァルト週間1977での演奏。


2016年4月24日日曜日

ドヴォルザーク:交響曲第7番

ドヴォルザークが1884年から1885年にかけて作曲した、7番目の交響曲。

第1楽章 アレグロ・マエストーソ ニ短調。

複雑で内面的な構成の第1楽章。

第2楽章 ポコ・アダージョ ヘ短調。

引き続き、内面的な静かなアダージョ。

第3楽章 スケルツォ:ヴィヴァーチェ ― ポコ・メノ・モッソ ニ短調。

ブラームスらしい弦楽器の旋律によるメロディで始まる。スラヴ舞踏のフリリアントの音楽が使われている。

最後はドラマチックな終わり方。

第4楽章 フィナーレ:アレグロ ニ短調。

劇的な展開で聴きどころ満載。最初は静かに始まり、徐々にドラスティックな展開になっていく。まるで、波乱万丈の映画を見ているようだ。

第6番から第7番目の間には、とてつもなく大きな違いがあるように思える。

イルジー・ビエロフラーヴェクの指揮による、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団の2012年12月、プラハのドヴォルザーク・ホールでの演奏。

ドヴォルザーク:交響曲第6番

ドヴォルザークが1880年に作曲した6番目の交響曲。発表当時は、これが交響曲第1番とされた。

第3楽章にスラヴの民族音楽が取り入れられ、いよいよドヴォルザーク音楽の特徴が現れ始める交響曲。

第1楽章 Allegro non tanto。

ブラームスの影響が強い楽章と言われるが、それまでの交響曲とは明らかに違った印象。

第2楽章 Adagio。

静かなアダージョ。

第3楽章 Scherzo: Furiant (Presto)。

ボヘミアの民族舞踏フリリアントの音楽が使われている。ドヴォルザークは1878年にスラヴ舞曲集をヒットさせていた。

第4楽章 Finale: Allegro con spirito。

ダイナミックで壮麗なフィナーレ。

イルジー・ビエロフラーヴェクの指揮による、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団の2012年12月、プラハのドヴォルザーク・ホールでの演奏。

ドヴォルザーク:交響曲第5番

ドヴォルザークが1875年に作曲した5番目の交響曲。出版された時は、第3番として出版された。

ドヴォルザークがワグナーの影響から抜け出て、民族主義的な交響曲に移り変わっていく交響曲と言われている。

第1楽章。Allegro, ma non troppo。

明るく、親しみやすい、伸びやかな主題が展開されていく。

第2楽章。Andante con moto。

哀愁のある、暗い感じの音楽。

第3楽章。Andante con moto, quasi l'istesso tempo-Allegro scherzando。

明るい音楽によるスケルツォ。

第4楽章。Finale: Allegro molto。

明るくダイナミックな展開のフィナーレ。

イルジー・ビエロフラーヴェクの指揮による、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団の2012年12月、プラハのドヴォルザーク・ホールでの演奏。

ドヴォルザーク:交響曲第4番

ドヴォルザークが、1874年に作曲した4番目の交響曲。

第1楽章 アレグロ ニ短調。

伸びやかでリズミカルな主題が展開される。

第2楽章 アンダンテ・ソステヌート・エ・モルト・カンタービレ 変ロ長調。

ワーグナーのタンホイザーから、巡礼の合唱と同じ音楽が使われている。静かな音楽。

第3楽章 スケルツォ:アレグロ・フェローチェ ニ短調。

古典的な音楽だが、ダイナミックな展開。

第4楽章 フィナーレ:アレグロ・コン・ブリオ ニ短調。

壮麗なフィナーレ。

イルジー・ビエロフラーヴェクの指揮による、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団の2013年12月、プラハのドヴォルザーク・ホールでの演奏。

2016年4月17日日曜日

シベリウス:交響曲第4番

シベリウスが1911年に完成させた4番目の交響曲。

シベリウスは、1908年にのどの腫瘍を切除し、その後にタバコや酒を禁止されたことから、精神的に参っており、そこから立ち直るまでの心理状態が、この曲には反映されている。

第1楽章。Tempo molto moderato, quasi adagio - Adagio。

終始、陰鬱な音楽が続くアダージョ。

第2楽章。Allegro molto vivace。

モルト・ビビアーチェだが、まだまだ陰鬱な雰囲気は続いている。

第3楽章。Il tempo largo。

ようやく、ダイナミックな音楽が登場してくるが、複雑な構成。

第4楽章。Allegro。

最後は、始まりに戻ったように、静かに陰鬱に終わっていく。

ハンヌ・リィンテゥ指揮、フィンランド放送交響楽団の2012年11月、ヘルシンキでの演奏。

2016年4月16日土曜日

ブーレーズ:弦楽四重奏のための書

ブーレーズが、1948年に構想に着手した、弦楽四重奏のための書(Livre pour quatuor)。

何とも不思議な名前だが、これは、マラルメから影響を受けている。マラルメは、自分の詩を大きな紙に並べて書いて、どこから読んでもいい、としていた。

この曲もいくつかの楽章から構成されているが、どこからどう演奏してもいい、という意味を込めて、書という名をつけたという。

1955年に最初の2つの楽章が演奏され、1961年にVとVIが、1962年にはIIIが演奏された。

しかし、ブーレーズは、この曲の楽譜の出版を許可しなかった。いつか、改訂する予定でいたらしい。

また、あまりに複雑な構成であるために、演奏に当たっては、自らの指揮が必要だと考えていたらしく、演奏される機会もあまりなかった。

2016年の東京・春・音楽祭では、ポリーニがプロデュースしたプログラムの中で、この曲のIa, Ib, II, IIIa, IIIb, IIIc, V, VIが2日に分けて演奏された。

演奏は、ジャック四重奏楽団。彼らは、以前にも、この曲を演奏したことがある。

ブーレーズの曲は、2つのピアノソナタ、ル・マルトー・サン・メートル、レオポンなど、結構聴いてきているが、それでもこの弦楽四重奏のための書は衝撃的だった。

この弦楽四重奏曲は、ハイドン、ベートーヴェン、ドビュッシー、ストラヴィンスキー、そしてバルトークなどに続く、弦楽四重奏の名曲と言っていい。

会場には、このコンサートのプロデュースをしたポリーニ本人も姿を見せていた。

ベリオ:セクエンツァ

イタリア人で1925年生まれのルチアーノ・ベリオが、生涯にわたり作り続けた、様々な楽器向けのソロ曲。

セクエンツァIがフルート向けに1958年に作曲してから、死の前年の2002年のチェロ向けのセクエンツァXIVまで、14曲が作曲された。

ベリオの死後も、他の音楽家たちが、別な楽器用に様々な編曲したバージョンが公開されている。

毎年、上野の東京文化会館を中心に開催される、東京・春・音楽祭 東京オペラの森2016。

ここ何年か、毎年何かのプログラムを聴きに行っていたが、今年は2日かけて行われる、ポリーニ・プロジェクト ベリオ、ブーレーズ、ベートーヴェン、という名のコンサートを選択した。

ベリオは、セクエンツァから、I(フルート)、II(ハープ)、VI(ヴィオラ)、VII(オーボエ)、IX(クラリネット)、XII(ファゴット)の6曲が演奏された。

ベリオは、各楽器の演奏家との対話を通じて、その楽器の最大限にできることを通じて音楽的な探求を続けている、そんな音楽家のために、セクエンツァのそれぞれの曲を作っていったという。

どの曲を聴いても、この楽器には、こんな音が出るのか、こんな弾き方ができるのかと、驚かされる演奏ばかりだった。

中でも、とりわけ印象に残ったのは、パスカル・ガロワによるファゴットの演奏だった。

実はベリオは、セクエンツァXIIをガロワのための作曲した。

ガロワはこの曲を最もよく理解し、それを最もよく弾きこなすことができるファゴット奏者だろう。

聴き始めて驚いたのは、ファゴットの音が途切れることがないことだ。しかし、演奏の間、息継ぎをする音も聞こえてくる。

ガロアは、息継ぎをしながら、しかもファゴットの音を演奏し続ける、という驚くべき技術を駆使しながら、この曲を演奏している。

会場の明かりはほとんど消され、ステージ上のガロワにだけ青い光が当たっている。そうした演出が、余計にこの曲の凄さを引き立てている。

耳に届いてくる音は、ファゴットの音というより、どこか別の世界から、あるいは地の底から響いてくる音のように、錯覚してしまう。

ガロワの演奏からは、この曲を最もよく理解する者の務めとして、聴衆にこの曲を最も良い演奏で聴かせたい、という思いが、痛いほどこちらに伝わってきた。

会場には、このコンサートのプロデュースを手掛けたポリーニも姿を見せ、会場の後ろから、静かにこの曲に耳を傾けていた。

2016年4月10日日曜日

ブーレーズ:ル・マルトー・サン・メートル

ピエール・ブーレーズが、1953年から1955年にかけて作曲した、アルトと6つの楽器のための音楽。

ルネ・シャールの同名の詩集からの詩がもとになった、9つの短い楽章で構成されている。

ヴァイオリンの他、フルート、パーカッション、ギターなどの楽器で構成され、日本の琴やバリのガムラン楽器などを模している。

ストラヴィンスキー、アルトー、シュトックハウゼン、リゲティなどの賞賛を浴びて、ブーレーズの名を一躍世界的なものにした。

アルトの声は、特別な存在でなく、他の楽器と同じ、一つの音を構成するようとして取り扱われている。

ブーレーズの85歳の誕生日をお祝いする、2010年9月のベルリン州立歌劇場での記念コンサントーでの演奏。指揮は、ブーレーズ自らが行った。

ブーレーズ:アンセム2

ピエール・ブーレーズが1997年に作曲した、ヴァイオリンとエレクトロニクスのための音楽。

演出からか、演奏の指示なのか、7つの楽譜台を並べて、進行に合わせて場所を変えての演奏。

ブーレーズの85歳の誕生日をお祝いする、2010年9月のベルリン州立歌劇場での記念コンサントーでの演奏。ヴァイオリンの演奏は、バレンボイムの息子、ミヒャエル・バレンボイム。



ブーレーズ:メサジェスキス

ピエール・ブーレーズが、1976年から1977年にかけて作曲した、8つのチェロとチェロ独奏のための音楽。

静かなゆったりとしたチェロのソロや、素早い指使いで演奏されるスピーディーな合奏など、チェロという楽器の様々な側面が楽しめる。

ブーレーズの85歳の誕生日をお祝いする、2010年9月のベルリン州立歌劇場での記念コンサントーでの演奏。指揮は、バレンボイム。


ドビュッシー:バレエ音楽『遊戯』

ドビュッシーが、バレエ・リュスのために1912年の作曲したバレエ音楽。

テニスをしている、一人の男性と二人の女性の、恋の駆け引きをテーマにした、ニジンスキー振付のバレエのために、ドビュッシーが書き上げた、20分ほどの管弦楽用の小品。

ドビュッシーらしく、いろいろな音楽のピースから成り立っていて、気軽に楽しめる音楽。

ピエール・ブーレーズ指揮、クリーヴランド管弦楽団による1968年の演奏。

ドビュッシー:映像

ドビュシーが、1912年に完成させた、自らのピアノ曲を元にした、管弦楽用の音楽。

ジーグ、イベリア、春のロンド、という3つの曲から構成されている。

それぞれが、スコットランド、スペイン、そしてフランスの民族音楽を取り入れた構成になっている。

ピエール・ブーレーズ指揮、クリーヴランド管弦楽団のによる、1974年のプロムスでの演奏。

2016年4月2日土曜日

マーラー:カンタータ『嘆きの歌』

マーラーが、1878年から1880年にかけて、17歳から20歳にかけて作曲した、最も初期の作品の一つ。

ウィーン音楽院にいる頃から、グリム童話の内容を元に作曲を始め、自ら作詞も手がけている。

その後、1899年まで、自ら2回の改定を行っている。

出だしから、後年のマーラーらしさが濃厚で、すでに作曲家としてのマーラーは、10代の終わりには、出来上がっていたことがよくわかる。

全体の中間ほどに登場する壮大なファンファーレの部分には、ワーグナーの影響も強く感じられる。

後半には、交響曲第1番の第4楽章の終わりに登場する劇的な音楽が使われている。

ワーグナーの影響の元に、作曲家のマーラーが誕生する瞬間を、目の当たりにするような、そんな内容の音楽だ。

2011年のザルツブルグ音楽祭、オープニング・コンサートから。指揮はピエール・ブーレーズ、演奏はウィーンフィル。