2016年7月31日日曜日

ブラームス:チェロソナタ第1番

ブラームスが、1862年から1865年にかけて作曲した、最初のチェロソナタ。

ブラームスは、これ以前にもチェロソナタを作曲していたが、内容に満足いかず、楽譜を破棄している。

第1楽章 アレグロ・ノン・トロッポ。内省的な音楽。

第2楽章 アレグレット・クワジ・メヌエット。

第3楽章 アレグロ。情熱的で哀愁のあるメロディ。

2015年のヴェルピエ音楽祭での演奏。チェロはエドガー・モロー、ピアノはジュリアン・クェンティン。

バルトーク:ヴァイオリン協奏曲第1番

バルトークが1907年から1908年にかけて作曲した、最初のヴァイオリン協奏曲。

バルトークの生前には演奏されず、死後にそのスコアが発見された。

2つの楽章からなる。

最初のアンダンテは、バルトークらしい不安を感じさせる音楽の中にも、叙情的なものを感じる。

後半のアレグロは、民族音楽や、ジャズっぽい音楽など、様々なモチーフが登場する。

演奏は、アンドリス・ネルソンス指揮、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の演奏。ヴァイオリンは、ジャニーヌ・ヤンセン。

2016年7月30日土曜日

ラフマニノフ:13の前奏曲

ラフマニノフが1910年に発表した前奏曲集。

1892年に発表された嬰ハ短調の前奏曲から始まり、足掛けおよそ18年をかけて24の前奏曲を完成させた。

10番目のロ短調レントは、ベックリンの帰還という絵画にインスピレーションを得て作曲した、と言われている。

曲の内容も、ダイナミックで起承転結がはっきりとしている。

最後の変ニ長調グラーヴェは、最後を締めくくるにふさわしい、万感がこもったという趣のフィナーレ。

コンスタンチン・リフシッツによる、2016年2月の紀尾井ホールでの演奏。

ラフマニノフ:10の前奏曲

ラフマニノフが1903年に発表した前奏曲集。

プレリュード・マーチとして知られる、5曲目のト短調、アラ・マルチアがとりわけ有名。

その一つ前の、ニ短調、アンダンテ・カンタービレも哀愁が漂っていて素晴らしい。

コンスタンチン・リフシッツによる、2016年2月の紀尾井ホールでの演奏。

ラフマニノフ:前奏曲嬰ハ短調

ラフマニノフが、1892年に発表した幻想的小品集の作品3として発表し、それ以降、ラフマニノフを代表するピアノ曲となった。

とにかくダークな印象の曲で、一度聞いたら、二度と忘れられないほどの強烈な印象を残す。

コンスタンチン・リフシッツによる、2016年2月の紀尾井ホールでの演奏。

2016年7月17日日曜日

デュティユー:メタポール

フランスの作曲家、アンリ・デュティユーが1964年に作曲した、オーケストラのための5つの変奏曲。

デュティユーの作品の中でも最も有名な作品。

最後の変奏部分では、混乱の中に突然、終わりを迎える。

2016年1月にロンドンのバービカンセンターで行われた、サイモン・ラトル指揮、ロンドン交響楽団の演奏。

ドラージュ:4つのインドの詩

ラベルの弟子であったモーリス・ドラージュが1912年に作曲した歌曲。

ハイネの詩に音楽をつけたもので、父の商売の関係で幼い頃からインドなどを訪れていた経験から、インドやアジアの音楽を取り入れている。

発表後すぐにドビュッシーから絶賛されたという。

藤田嗣治とも交流があった。

2016年1月にロンドンのバービカンセンターで行われた、サイモン・ラトル指揮、ロンドン交響楽団の演奏。ソプラノはジュリア・ブロック。

デュティユー:ヴァイオリン協奏曲『夢の樹』

フランスの作曲家、アンリ・デュティユーがヴァイオリニスとのアイザック・スターンの還暦のお祝いのために作曲した曲。

1983年から作曲を始めたが、残念ながら還暦には間に合わずに、1985年に完成された。

リーブルマン(自由に)、ヴィフ(快活に)、ラン(ゆっくりと)、ラルジュ・エ・アニメ(ゆとりを持って生き生きと)という4つの部分と、その間の3つの間奏から構成されている。

やや不安に満ちながらも、夢の中のいるような雰囲気も感じられる、不思議さに満ちた美しい音楽。

最後の終わり方は、ラヴェルのボレロを連想させる。

2016年1月にロンドンのバービカンセンターで行われた、サイモン・ラトル指揮、ロンドン交響楽団の演奏。ヴァイオリンはレオニダス・カヴァコフ。

ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第7番『大公』

ベートーヴェンが1811年に作曲した、7番目のピアノ三重奏曲。

ルドルフ大公に献呈されたために、大公、という名称で呼ばれている。

1814年に自らがピアノを弾いて初演したが、すでに耳が悪かったベートーヴェンはヴァイオリンとチェロの音が良く聞こえずに合わせることができず、それ以降は自ら演奏することはなかったというエピソードが残っている。

他の曲にも使われている同じようなメロディが時折聞こえてくる。

第1楽章、Allegro moderato。

第2楽章、Allegro。
 
第3楽章、Andante cantabile。

第4楽章、Allegro moderato-presto。

1970年、パリのフランス国立放送での演奏。アイザック・スターン率いるスターン・トリオによる。

2016年7月16日土曜日

シベリウス:交響曲第6番

シベリウスは、この交響曲を第5番や6番とともに1914年から構想に取りかかっている。この交響曲は1923年に完成した。

1918年にはフィンランドはロシアから独立した。

1919年には、シベリウスのパトロンだったカルペラン男爵が亡くなっている。

第1楽章。Allegro molto moderato

弦楽器の美しい旋律で始まる。明るく華やかな田園的な音楽。

第2楽章。Allegretto moderato - Poco con moto

静かで内省的な音楽。

第3楽章。Poco vivace

躍動感のあるダイナミックな音楽。

第4楽章。Allegro molto - Doppio piu lento

大きな盛り上がりもなく、淡々と静かに終わる。

ハンヌ・リィンテゥ指揮、フィンランド放送交響楽団の2014年1月、ヘルシンキ・ミュージック・センターでの演奏。

シベリウス:交響曲第5番

シベリウスは、自らの50歳の誕生日に向けて1914年にこの交響曲の作曲を開始し、1915年に一度は演奏までしたが、その後改訂し、1919年に完成させている。

シベリウスは、街を歩いている時に感じた、春の訪れに大きなインスピレーションを感じたと書き残している。

前の交響曲第4番が暗い内容で、あまり評判が良くなく、この交響曲の成功によって、シベリスは復活した、と言われた。

この頃、一時はやめていた飲酒を再び始めている。

第1楽章。Tempo molto moderato - Allegro moderato (ma poco a poco stretto) - Vivace molto - Presto - Più Presto。

ホルンによる牧歌的な伸びやかな音楽で始まる。次第に壮大な音楽に変わっていく。

やがてゆったりとした音楽の主題が現れてくる。

第2楽章。Andante mosso, quasi allegretto - Poco a poco stretto - Tranquillo - Poco a poco stretto - Ritenuto al tempo I 

終始、ゆったりとのんびりとした音楽。

第3楽章。Allegro molto - Misterioso - Un pochettino largamente - Largamente assai - Un pochettino stretto

再び第1楽章の主題が現れて展開される。

最後に、6つの和音が十分な間をおいて演奏され、この交響曲を締めくくる。

ハンヌ・リィンテゥ指揮、フィンランド放送交響楽団の2014年9月、ヘルシンキ・ミュージック・センターでの演奏。

2016年7月10日日曜日

ヘンデル:オペラ『アシスとガラテア』

ヘンデルが1718年に作曲した、牧歌劇。

ヘンデルにとっては初めての英語劇だった。

美しい妖精のガラテアが、巨人に殺されてしまった恋人アシスを嘆き、最後は自らの神通力によって恋人を黄泉の国から救う、というたわいもないストーリー。

ヘンデルの美しい音楽とダンスで構成される。

2009年のイギリス、ロイヤル・オペラの公演から。

グルック:オペラ『オルフェオとエウリディーチェ』

グルックが1762年に作曲したオペラ。

グルッグは、当時のオペラがカステラーノらの歌い手中心だったことに疑問を覚え、脚本家とともに、ストーリーをより重視したオペラを目指し、このオペラを作り上げた。

後に、ドビュッシーやワーグナーにも大きな影響を与えたという。

ストーリーは、有名なギリシャ神話から取られていて、死んだ妻を追いかけて霊界をさまようオルフェウスの話。

第2幕に登場する、精霊の踊り、という曲は単独でも演奏される、哀愁のこもった素晴らしいメロディー。

2015年ナポリのサン・カルロ歌劇場で行われた公演から。