ワーグナーが、1845年に5番目のオペラとして完成させたもの。正確には、『タンホイザーとヴァルトブルグの歌合戦』という名前。その同じ名前の2つの伝説から、ワーグナーが自ら脚本も手がけた。
ワーグナーの数あるオペラの中でも、この序曲はもっとも有名な物の1つ。その壮麗な音楽は、CMなどにもよく使われる。
一度は、愛欲の女神ヴェーヌスの魅力に取り憑かれ、堕落したヴェーヌスベルクに暮らしていた騎士タンホイザーが、かつての恋人、エリザベートの自らの命と引き換えにしたその愛によって救われる。
序曲に登場する対照的な2つのテーマは、この愛欲の世界と、崇高な愛の世界を、それぞれ表している。
一度は、堕落した男が、清純な女性の愛によって救われるという話は、ゲーテのファウスト相通じるテーマであり、歌合戦というテーマは、後のマイスタージンガーにも通じる。
2008年のリセウ劇場における公演は、タンホイザーを画家にみたて、冒頭から、女神ヴェーヌスが全裸で登場する、という大胆な演出を行った。
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